YAESU FT−290 の修理                     2021年12月17日

今回は いただいた FT−290を 見てみました。
いただいたときの状況は  電源を接続しても まったく反応なし という状態です。

動作しなかったリレー

14Wくらい。ちょっと出過ぎです。親機のパワーが出過ぎてるせいでしょう。
親機を定格に戻せば ちょうどかと思います。

プリントパターンを見ると 二つのリレーの 電磁コイルは 並列になっていて 両方が同時に動作するはず。
リレーを基板から外して 導通を見てみると異常なし。
あれ? では 電源を加えてみると はじめは動作しなかったのですが 何回かやってるうちに 動作するようになりました。引っかかりでもあったのかな?
その後の動作に異常がないので 基板に戻してみると 問題なく動作しています。
無銭家なので このまま 様子を見ることにします。

蓋を開けた状態で PTTを押してみると 右側のリレーは 動作していますが 左側のリレーが反応ありません。

液晶が ちょっと痛んでいますが 周波数表示などには 支障がないようです。

送信テストでは 4Wほど出ているようです。

このrigの定格は たしか2.5Wなので 前オーナーが 出力の制限をいじっているようです。
リニアを使うことを考えると 定格に戻したいところです。

リニアをつないで送信テストをすると、パワーがでません。
rig単独では 送信okなので リニアアンプに不具合があるようです。

カバーを開けてみます。

基板に ミゼットヒューズが見えます。見てみると 切れてるみたいです。ヒューズが切れる原因があったのでしょう。
とりあえず 定格電流より 小さめのヒューズを入れてみます。

2mオールモード機です。ちょっとは遊べそうなrigです。内蔵のアンテナも異常がありません。
電池ケースの端子が 少々汚れがありますが 掃除して使えそうです。

メモリー保持用のリチウム電池がなくなっていました。電池は CR2025 だったか?忘れました。
タブ付きのもので 手に入りませんので 一般的な CR2032 に置き換え ついでに 電池ホルダも取り付け 交換が容易になるようにしました。
電池ホルダは ジャンクPCのマザーボードから取り出しました。
もちろん 基板の取り付け穴の位置が合いませんが、基板に一つだけ穴を開ければ FBに取り付けできました。

ヒューズを交換すると 電源が入り、異常電流が流れる様子もなく、各モード特有のノイズが スピーカから出ています。
VFOの動作も問題ないようです。