STANDARD C412を修理する

回路の一部を示します。

ついでに.... アマチュア無線機のお約束


周波数帯域改造(というより 仕様変更かな?)

この手の アマチュア無線機は メーカー出荷の時点から おまけ機能が用意されていて 内部CPUのマトリクスダイオードの組み合えで おまけ機能が使えるようになります。
初期状態では 使えないようになっています。(最初から おまけ機能が使えるようになっているロットもあるようですね)

先日 C412というアマチュア無線用ハンディートランシバーを yahooオークションで入手した。
状態は 電源を入れてもまったく動作せずというものだった。

めでたしめでたし

おしまいに

webを見ていると この年代のSTANDARDのトランシバーには 同じような電解コンデンサの容量抜けが多いというような記述を見かけました。他の同様な無線機も今回と同様な手法で直るのでしょうかね。
でも 面実装の製品の修理は パーツを入手しにくい地方(電車は1時間に1本来る)の私としては 結構困ったものです。
回路図で ここだ! となって 実物で当該部品を特定しても 同じようなパーツが入手出来ない(しにくい)です。やむなく 代用の部品でごまかすしか無いですね。
今回も 面実装の電解コンデンサが原因でしたが 通常型の小型のコンデンサを リード線を加工して取り付けました。容量は オリジナルが100μF/6.3Vでしたが 10μF/16Vを 付けちゃいました。まあ 動作してるからいいか てな具合です。

電源を接続しても動作しないことは トランシーバーを リセットすることで復旧した。これで 送信は完全に復旧したものの 受信音(スピーカーからの音)が 非常に小さく 最大音量で スピーカーに耳を近づければやっと聞こえる程度しかならない。

音声が出ないことから AF AMP付近を探ることにする。信号の元から順に音声信号の有無をオシロスコープで 探る。順に信号は増幅されていて正常と思われる。
回路図のCまで正常で音が出ないとなると あとは 100μFの電解コンデンサくらいしか......

ということでこの電解コンデンサを交換することにした。ところが.....面実装の電解コンデンサですので これをどうしようかと。結局 普通の電解コンデンサを付けることにしました。10μFで 小型のものが手持ちにあるのでこれで良しとすることにしました。

早速 修理にTRY!

受信帯域の広帯域化


CPU脇の QL11というシルク印刷のあるチップダイオードを変更する。

CPU脇のQL11を取り外すと、400.00〜470.00MHzになる。
外したダイオードを裏返してハンダ付けすると350.00〜470.00MHzが受信可能になる。
なお表示は300〜520MHzまで。
いずれの場合も ダイオードマトリクスを変更したら リセット操作が必要になります。

周波数を433.****MHz(*は任意)に設定し、「RPT」と「1」を同時に押しながら 電源をOFF。その後「FUNC」を押しながら電源を入れるとIFのUpper/Lowerの切り 換えができる。Upper側動作音は「ピロロ」、Lower側は「ピー」。この操作でPLL のロック範囲をずらすことが可能。

リセット操作

トランシーバのファンクションキーを 押したまま バッテリーパックを付ける。送信帯域は ハムバンドだけですよ! え 送信帯域の変更? それは 法に触れますよね。だからここに書くのは止しておきましょう!どうしても知りたい人は webを 勝手に探してください。私に聞かないでください。

付属の回路図をたよりに 原因を探る。

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