これらのパーツを交換して 動作テストをしたところ 問題なく 動作しました。
同様な症状のCF−82(P4 1.8Gのモデル)をもう1台入手。こちらも調べてみると これも電源基板の 同じ電解コンデンサがやはりパンクしていました。こちらは このコンデンサを 1つだけ交換して復旧しました。
そう言えば,昨年 同僚が オークションで CF−82を購入したのですが 数日後 電源が故障して Panasonicのメーカー修理をしてました。これも きっと この電解コンデンサのトラブルだったのでしょう。
障害が この電解コンデンサだけなら パーツ代は 数十円で直せますね。2次災害が起き,他のパーツにも被害があると やっかいです。
以上のことから このモデルは 電源基板が 弱いのかなあと 思っています。(私のひとりごとです。)
私は Panasonicの回し者でも,関係者でもありませんが Panasonicビジネスモデルの CFシリーズをたいへん気に入っています。CF−55・CF−57・CF−58・CF−81・CF−82 と見てきました。
CF−57は CPUを乗せ変えたりメモリーをメーカー仕様以上に乗せたりHDDを交換したり 液晶のバックライトを交換したりと 軽トラックにダンプカー並の仕事をさせようと遊びました。
CF−57の液晶は モデルによって SH○○Pのものと NE○のものが使われていましたが,NE○の液晶は バックライトが劣化していて真っ赤に光っていたり 液晶そのものが劣化したものが多かったように記憶しています。
CF−81は このHPでも紹介したように 遊びました。DVDドライブを入れたり.........
そして,現在 仕事にCF−82(P4 2.4G)を,家庭で CF−82(P4 2.0G)を 愛用しています。
※(CF−55の作りは この後のCF−57などと作りのコンセプトがまったく違うように思います)
自称 「元祖CF番長」です。はい。
無負荷時は CN51 に 12Vが出ているものの CF−82の電源を入れると およそ9Vに電圧低下。その後 電源が切れてしまうことが判明。つまり 電源が ダメ ということ。
webで 検索すると この電源基板は 松下の純正補修パーツだと ¥16,000−とのこと。直すしかない!
修理する方法は 2つかなあ。
1 ジャンク品を入手して 電源基板を取り出し 交換する。
2 回路を解析して 修理する。
とりあえず 純正の保守パーツの値段を聞いたら 2 の方法で行くしかない!。楽しそうだし...... だめなら 1の方法に方針変更ということで。
やってみる
・基板を,よおおおおく観察すると ん? 基板が 一点だけ黒く焦げてる。パターンをたどると そこは AC100Vを ブリッジ整流して電解コンデンサで平滑したラインと その隣にある 細いパターンの間が焦げてるんです。焦げた部分に 何か電子部品があるわけでもないし なんでこんなとこが??ってな状態です。その周りは 茶色に変色したものがある。(考えてみれば 電解コンデンサの電解液なんですね)
それで そのパターンにあるパーツが 怪しいので とりあえず交換。33μF/35V/105℃の電解コンデンサ。(田舎では,コンデンサ1つ購入するのも大変です。秋葉原近郊の方がうらやましいです。)まず これを 交換すると症状が 少し改善。
でも 根本的には ダメですので パターンをたどると ありました。怪しいのが。フラットパッケージのICが。電源制御のICです。早速 webで通販を探しましたが どこにも扱ってるとこがありません。電子部品の商社さんに聞いてみると ああ○○○(ICの会社名)のICですか。この会社のICは 発注すると,いつもたらい回しになって 結局入手出来ないんです。あっても 4000個単位とかなんです。とのこと。ほしいのは 1個だけですしね。
どうしようか 考えた末に......... 入手した方法は ちょっと 公開できません。すみません。
Panasonic ビジネス用パソコン CF−82を 修理
モデル詳細
CF−82の中で CPUが P4 2.0Gのモデル。「CF−82LDAXS」
液漏れした電解コンデンサ 33μF/35V
基板が茶色になっているのは 電解液の影響
早速 基板から壊れたICを取り除き 新しいICを取り付ける。短いジャンパーは,パターンを傷めてしまったので ジャンパーで対処しました。
余談ですが,この基板のICは 製造時に接着剤でガッチリ 基板に貼り付けられているため,ちょっとやそっとでは 基板から外せませんでした。外すのに苦労しました。松下電器さん ガッチリ作ってますね! 参りました!
入手したICです。
CN55 | |
1 | スピーカー 信号 |
2 | スピーカー 信号 |
3 | 排気ファン 電源 |
4 | 排気ファン SIG |
5 | CPUファン 電源 |
6 | CPUファン SIG |
CN54 | |
1 | 排気ファン 電源出力 |
2 | 排気ファン GND |
3 | 排気ファン SIG |
4 | NC |
CN52 | |
1 | スピーカ |
2 | スピーカ |
CN51 | |
1 | 電源出力 12V |
2 | 電源出力 12V |
3 | 電源出力 12V |
4 | 電源出力 12V |
5 | 電源出力 GND |
6 | 電源出力 GND |
7 | 電源出力 GND |
8 | 電源出力 GND |
症状
電源を入れると,数秒程度で 電源が切れてしまい 起動しない。この症状の始まりは 起動後 数分で電源が自然に切れるという物でしたが 症状が次第に進行し,電源を入れた直後に切れるようになってしまった。
CN53 | |
1 | CPUファン 電源出力 |
2 | CPUファン GND |
3 | CPUファン SIG |
この手のHPに 必ず書いてあることですが....
紹介した情報をもとに 皆さんが修理に挑戦することは結構ですが 自己責任であることを もう一度ご確認下さい。
修理がうまくいかなかった場合でも 自己責任です。私は 責任を負いません。
メーカー修理は コスト高ですが その製品に対して 保証 をつけてくれますね。
しかし 皆さんが(私も含めて) 勝手にやった修理は,メーカーの保証対象外です。内部をあけると その後のメーカーサービスが 一切受けられなくなります。
また 素人の修理によって 思わぬ災害が発生する可能性もあることを 今一度 ご確認下さい。
たとえば 感電事故・火災 など。
私は 修理をすることが好きです。故障箇所を突き止めたときの充実感がいいです。趣味の範囲で楽しんでいますので。あくまで 趣味ですので エンジニアの皆さんのようなわけにはいきません。
調べる
電源に絡むトラブルなので 電源基板を取り出し しらべてみる。
まず,このCF−82シリーズは、同じシリーズでも モデルにより電源が違う。CPUがセレロン1.2Gのモデルと P4のモデルでは もちろん電源基板が違います。
はじめ,電源基板には マザーボードから 電源のON/OFFに関する信号が来ているはずと思っていましたが,このモデルは 電源基板から DC12Vのみをマザーボードに供給するだけで 電源のON/OFF信号などは来ていませんでした。つまり コンセントにつないでいる限り 電源基板は 動作したままでした。
では 調査した電源基板のコネクタについて ピンアサインです。
さあ 動作テスト
上の鉛筆で指しているところが 損傷部分・写真は 焦げたカスを削った後です。
左のICが 入手困難だったものです。 右に見えるジャンパーは パターンが損傷のため ジャンパーを飛ばした物です。
最終更新 2007/10/18
基板から外したものです。下のゴムが パンクしています。TOPもふくらんでいました。