初回   2016/04/10

最終   2016/04/16

TRIO FM/AMチューナ KT−8001 を修理する

1 いつものように サービスマニュアルを探す。

結局 かかった費用は、麦球の費用だけで済みました。

あとは 電解コンデンサを新しくする や サイドウッドの再塗装 など 手を加える楽しみも残っています。
しばらく この状態で 楽しんでみます。

続いて STEREOランプ
STEREOランプは 270Ωを介して 24V DCにつながっている。
麦球に 60mAの電流が流れると 270Ωの抵抗で 16.2Vの電圧降下が発生する。そうすると 麦球に加わる電圧は 24.0−16.2=7.8Vとなる。
よって 同じ 8V用の麦球でいけると予想。

SSGや 放送電波も使いながら 再調整。

    ミューティング 回復。
    FM STEREO 復調 回復。
    STEREOランプ 点灯 回復。

STEREO チャンネルセパレーション 調整。
セパレーションは VRの初期値より大部ずれていました。

無事 動作するようになりました。
また ひずみ率計も今回投入。最小ひずみになるよう調整した。

・電源は 入る。
 FM放送が 受信できる。AM放送も 受信できる。

・ランプ類テスト
  ・STEREOランプ 点灯しない 電球切れか MPX不良か
  ・AMランプ 点灯せず
  ・スケール など 照明 ok
  ・ミューティング 動作不良

今回は TRIO KT−8001 を修理してみます。

このチューナーは、TRIO (現在のKENWOOD)が 昭和45年頃発売された製品です。当時とても高価な製品だったと聞いています。
FM放送局が まだ少なく 関東では 民放は FM東京 と 各地のNHK−FMだけでしたが FM局がたくさんあるアメリカで ○○局を
受信できたと雑誌の広告にでていた記憶があります。
デザインは当時のはやりですね。
これぞ FMチューナーといった風格です。

とりあえず 調整を実施(海外モデル KT−7001サービスマニュアルより)

さて 電球類の交換作業 終了。

STEREOランプ以外は これで 解決。

このチューナーの海外モデルは KENWOOD KT−7001です。海外向けは KENWOOD ブランドでした。ネットを検索すれば いくつかのサイトからダウンロード出来ます。

40年分?のホコリが積もっています。まずは ブロワーで 吹き飛ばしてみました。
底面の電源回路付近に 黒い(焦げ茶色)のコールタールみたいなものが付着。電源トランスからしみ出てきた物のよう。さすがに年代物。
とりあえず きれいに 拭き取る。
ヒューズが定格のものが入っていることを確認。

3 ふたを開けてみる

まず 切れている電球類を 交換する。
同じサイズの麦球を探すのは大変ですが 麦球の直径を優先してみた。回路図から 麦球は 7.5V AC が供給されてそう。よって 8V用の麦球を使った。

4 メンテナンス

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2 現状の確認