こんな感じ。電源基板を内蔵。SSBジェネレータ基板とトランスバータ基板は シャーシの上と下に配置。写真はまだ未完成の状態です。
VXOの周波数をカウントしています。オフセットをSSBキャリアの周波数にしています。

G周波数カウンタの入力回路について

HVXOの減速ギヤ

北海道の ラジオ少年  で見つけたギヤユニットです。お値段も 結構しますが FBです。

「熊本シティースタンダード」を組み立てる

初   回  2017/3/23

最終更新  2018/8/4


OM各局にはいまさら....とおっしゃるかたもおいでかと思いますが タイトルのように 熊本シティースタンダードでSSBのリグを製作してみることにしました。

今回製作することにしたのは、30年前にも興味はあったのですが ちょっと敷居が高く感じてその時には手が出なかったのです。
今回は 手元に クリスタルフィルターなど キーパーツがあることで 挑戦してみることにしました。

まずは 基板作りから。

@ 基板作り
  サイテック様のHPに基板のパターン図や製作資料が公開されていましたので活用させていただきました。また、当時のCQ誌を発掘。資料は万全!
  サンハヤトの感光基板での 基板作りはお手の物。
  SSBジェネレータ基板と トランスバータ基板をエッチング
  続いて 穴をあけ ハトメラグ打ち

  ハトメラグは千石電商で売っていた。(大きさが2種類あり 大きい方を使った)また、ハトメを固定するためのタガネは、ラジオ少年の通販で購入。

こちらも コイルの調整でピークを得られないところはコンデンサを減らして対応。

送信時に異常発振をしたため、パスコンを強化したところ解決。

バラモジのコイルは、トロイダルコアにバイファラ巻きした。

A さて、パーツをそろえる
  ほとんどのパーツは 現在でも入手可能。1つのパーツショップだけではそろわないかも。
  可能な限り 代用パーツは使わず 指定のものを集めることにします。動作しないとときに、原因を切り分けるさいに困らないためです。
  コイルは手巻きでも良いですが FCZコイルと思えば、現在入手困難。
  手持ちのFCZコイルは 7Sタイプばかり。自分のパーツケースをもう少し探してみますが 無い場合は、一部を除き代用の サトー電気の
  オリジナル品を利用させてもらうことに。
  
   

クリスタルフィルターは 手持ちの9MHz SSB用を使った。
結局、T7をのぞいて、 サトー電気のコイルを使用。
T7は ボビンに指定通り巻いた。

調整の段階で、コアを抜いていってもピークを確認できないコイルは Cの値を減らしてみたところ うまくいった。

B つづいて トランスバータ基板の組み立て
  こちらは 検討の結果 7MHz用としてみた。 クリスタルは ちょうど良い周波数が ヤフオクに出品されていたため入手。

C パワーアンプ
   サイテックのHPに紹介されているように製作した。
   ただし、ファイナルは 2SC1971を使ったため パターンの変更が必要だった。  

 

こちらは パーツがそろわないため まだ通電試験をしてません。

D 気をよくしてもう一台!
   前回の製作で 少々数量を多くパーツを集めたため あまり買い足さずにもう一台作れそうなのでやってみました。

   今回のクリスタルフィルターは 11.2735MHzのもの。キャリヤー用のクリスタルとともに入手。
   

クリスタルフィルターとキャリヤの水晶など 数点をつければ完成。

コンバータ基板は 50MHz用に製作。
こちらも もうすこしで完成

パワーアンプ基板もパーツ待ち

E 周波数表示をどうするか
   VXOで周波数を変えるわけですが 周波数表示をどうしようか考えた結果 FBなものを見つけました。
   秋月電子から周波数カウンターのキットが発売されています。このキットは、任意の周波数でオフセット表示ができるとあります。
   つまり、VXOの周波数をカウントさせると 送受信の周波数を表示できるということでしょうか。
   早速、組み立ててみます。
   

キットの基板です。表示部分と一体の構造です。

パターンをよく見て、表示部分と分離

マニュアル通り組み立てて 切り離した基板をリード線でつなぎます。
その後 オフセット周波数を設定。

それぞれ キャリア周波数をセットしました。
測定可能な周波数は50MHzまでだそうですが60MHzでも動作しました。

2枚の基板に もともとあいている取り付け穴を使い、5ミリのスペーサでネジ止め。
あとは、カウンタへの入力アンプをFETあたりでつくれば良いかと......

F ケース加工


   ケースは タカチのケース(MS99-16-28G )を選んだ。オプションのシャーシ(MSC1628 )を購入。オリジナルとは違う場所に シャーシの取り付けをしました。  
   また、パネルには 今では入手困難?な レタリングシートをつかって 文字をいれてみた。(昭和の時代のこだわり?)   
   昔は サンハヤトから出ていたものにお世話になりましたが 今回は ICレタリングシートを利用した。いまでは どりらも 廃番。

そして、秋月のカウンター基板につける入力アンプですが あれこれ実験しましたが、うまく動作してくれません。
そこで、 74HC00という ロジックICを使ってみたところ あっさりOKでした。ロジックICが1個と少々のパーツで 問題は解決。すっきりしました。

7MHzのrigは これでよいと思いますが このICの最高動作周波数が25MHzとのこと。
50MHz版では使えないので 74VHC00を使うことにします。

おまけ

この記事が紹介された 1981年(昭和56年) ですが CQ誌でどんなRIGの広告が出てたでしょう!

わくわくした気持ちで 毎号 CQ誌を買っていました。そんな時代だったように思いますが 皆さんは いかがでしょうか?

秋月電子の広告

Xtalフィルター や 熊本シティースタンダードのキットが 出てました。

秋月電子をはじめ 秋葉原のジャンク屋さんの店頭には 各メーカーから放出された ジャンク品(製品の不良品?や ロットアウト品 検査ではねられたもの 半完成品 など) 当時としては 破格の値段で 並んでました。道路にはみ出しそうになるほど ならんでましたね。
ハンマーをいれられて 破壊された業務用の無線機を 数台買うと 動く1台が作り出せるなんてことも。
帰りの電車のボックス席で 戦利品を見せ合って にやにやしながら 帰ったものです。


NECのPC9801のパソコンも ケース 電源 マザーボード FDD など ばらばらに買い込んで 組み立ててました。
新品が 20万円以上だったかな?  組み立てると 2万円くらいでできたかな?もちろん ジャンクですから お店で これ 動作しますか? なんて 聞いたって 「ノーチェック」という答えが返ってくるのは当たり前。でも なじみになると 店主の表情で わかったかな?


このごろの ヤ○オクみたいに ジャンクとうたっている商品に 動作しない!と文句をいうなんて あり得なかった。まあ 実物を見られないネットオークションでは いろいろと難しいかな。

I6m版用のクリスタルを注文

6m用のコンバータで使用するクリスタルですが ちょうどよいものが見つからず 周波数を指定して製作してもらうことにした。

アマチュア相手に 1個でも作ってくれる水晶屋さんは昔はたくさんありました。私も 数年前まで利用していた会社も 廃業してしまいました。
そのなかで やっと見つけたのが 山梨県にある「アロー電子」さんです。
HC−49/Uタイプで 1300円(税別)で作ってくれるそうです。早速注文しました。スーパーVXOにしようかな?なんて思いもあり 2個注文。