こちらのサイトを参考にさせていただき製作してみました。これは LA1600という 三洋電機製のAMラジオ用のICを使ったもので SSBを復調するために BFO回路を搭載したものです。
局部発振は,ICの回路を使用せず,別回路から供給しています。局部発振回路の電源は LEDをツェナーダイオード代わりにして電圧を安定化させ,QRHの改善を図っています。低周波アンプは 入手が容易なLM386を使っています。

使用するパーツのうち いくつかが入手困難 または これから 入手難になりそうです。

では 使用パーツの一部を紹介します。

LA1600    AMラジオ用のIC    三洋電気製     三洋自体が統合され すでに 廃品種になっています。
                                     現在は まだ入手は容易です。

2SK439    FET                        こちらも廃品種。販売店によりずいぶん価格に差があるようです。

FCZコイル   07S07                      最近 製造販売が終了した。入手困難。代用品が 多数登場しています。
                                     私は アイテックのALコイルを使用しました。
IFT        455kHzコイル                 上記と同様 アイテック製を使いました。

CSB456E   セラミックレゾネータ   村田製       超入手困難。昔は秋月電子で扱っていましたが 現在は見かけません。
                                     Yahooオークションで発見しました。

CFUM455E  セラミックフィルタ     村田製       入手できなかったので,同じような規格のもので代用。ただし ピンアサインなど確認が必要。
                                     同時にプリントパターンの変更が必要

プリント基板は おなじみの PCBE で書き,サンハヤトの感光基板で 製作しました。

製作しての感想

・写真の 茶色のコイルボビンのコイルは 自分で巻きました。参考にしたサイトでは コイルデータは 8mmのボビンに0.3〜0.4mmの線を20回密巻きと
 ありました。私は 手持ちの関係で 0.19mmのポリウレタン線を使いました。巻数がカット&トライで16回あたりになりました。
 周波数カウンタが無いと,調整の時に闇の中に入ってしまう感じです。20回巻だと 5〜6MHz近辺で発振していました。本機では 7.455MHz〜7.655MHz
 を発振させたいところですので,製作には是非ともほしい測定器です。HFのリグをお持ちなら 代用可能かもしれません。

・以前,製作したものに比べて簡単に作れるわりには,SSBのBFOの動作も含め いい感じです。でも 市販の立派なリグと比較しちゃダメですよ。

これらを組み合わせて,受信周波数を液晶に表示させるようにしてみました。
必要パーツは,上記のICと液晶以外に 抵抗1MΩ,コンデンサ 0.1μF 3本,20pF 2個,47pF 1本,水晶 32.768kHz あとは 基板と ハーフピッチのピンヘッダです。
私は ハーフピッチのユニバーサル基板が 手元に無かったので 感光基板で パターンを作ってしまいました。
ICにある時計機能は利用せず 受信周波数の表示に特化しました。
水晶の周波数は調整することも必要なく 今回の目的には十分な機能でした。

問題点と言えば ハーフピッチなので 基板の穴開け加工を慎重に作業する必要がありました。
機能を 追加していくときりがないので 今回はこの辺で完成とします。

アンテナに数mのリード線をつけると 各局のQSOが飛び込んできます。



                                  TNX!

周波数表示用 IC
データシートによると
 時計機能&周波数カウンタ機能のようです
@200円

液晶パネル


@390円

感光基板用のフィルム
(試作段階)

本機の内部。カウンタ基板が見えます。
電池もケースの外から交換できるようにしました。

上ふたを外した本機
7024kHzを表示。

周波数カウンタ部分の回路図は こちら。

周波数カウンタ基板

オリジナルを目指して...

調整
・調整は,参考にさせていただいたサイトにあるとおりです。前途の通り 手巻きのコイルが問題で 当初5MHz台を発振していて 周波数カウンタをつなぐ前は 調整段階で困ってしまいました。
 そこで 今度はコイルを少しほどいたところ ほどきすぎて 9MHz台になってしまい トリマコンデンサをまわすと 発振が停止してしまう事態に。
 カット&トライが 必要でした。

・いつも思いながら失敗するんですが.....
 コイルのコアをまわすときは 専用のドライバを使いましょう!コアを割ったしまってからだと 面倒です。

使用感

・7MHz帯のバンド幅が 以前の7.000〜7.100と違い 7.200と 2倍に広がったため バリコンのチューニングが 細かくなりました。
 よって バーニヤダイヤルなどを使いたくなりました。1個2,000円ちょっとします。田舎では通販しか方法がありません。以前は ジャンク品を持っていましたが 他に使ってしまい手持ちがありませんので新品を買うしかないです。
・強力な局がいると 結構かぶりますが 手作りの受信機らしくて ご愛敬ですね。

初回 平成25年4月3日(水)
更新 平成25年4月17日(水)

スーパーヘテロダイン方式7MHz帯SSB受信機の製作

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大きなことを言えたものではありませんが ちょうどおもしろそうなものを見つけたので 装備してみようと思います。
周波数を表示するものです。うまくいくかどうか わかりませんが 取り寄せてみます。

  液晶パネル

  表示ドライバIC

aitendo でみつけました。ラジオの周波数を表示するICで 局発の周波数をカウントして IF周波数分を引き算して表示するICのようです。周波数も 30MHzまで
いけるようです。FM帯では150MHzまでだそうです。
昔(1980年頃) そういうICが国産でも 結構ありました。

液晶パネル データシート
SC3610 データシート