中華 AIRバンド受信機 R80について  R80 Aviation Band PLL Receiver Kit    Aviation Radio Aircraft Tower Call DYI kit

7.その後.....

  その後、当HPを見ていただいたOMさんから FBな情報をいただきました。

  キットで使われている 10.7MHzのセラミックフィルタを、クリスタルのタイプへ変えてみたらどうかとのことでした。
  なるほど。セラミックフィルタの挿入損失は およそ7dB  クリスタルフィルタは およそ1dB です。
  これだけでも やってみる価値は十分にありそうです。
  通過帯域も おそらく キットに使われているのは FMラジオ用?ではないかと思います。これを、FMナローのトランシーバに使われる帯域幅が15kHzのものにすればノイズ対策にもいいかも。
  ということで 実験。
  ジャンク箱の 業務用のトランシーバから フィルターを取り出します。
  これを R80に移植してみます。
  もちろん、セラミックのものとインピーダンスが異なりますので、無条件で交換できるわけではありませんが、ここは「アマチュア」的に入れ替えてみました。
  まず、私のクリスタルフィルタの外形がビミョーに大きく周りのICソケットに当たってしまいましたが、そこは 少々斜めにすることで対応。
  オリジナルの状態で、SSGから信号をANT端子にいれ、ギリギリ聞き取れるレベルを記録。
  続いて、クリスタルフィルタに変えてやってみると少しだけですがレベルが下がったように感じました。まあ 正確な測定をしたわけではないのであくまで「感じた」ということで。  
  フィルターがミスマッチングなので、フィルター本来の特性は出ていないと思いますが。
  2ndIFのセラミックフィルタがあるので、帯域が狭くなった方は、大幅に改善したかどうかは聴感上は、わかりませんでした。

6.感想

 価格的には良いキットです。
 回路図は提供されますが、PLL部分は公開されていません。とくにいじらないのでいいですが。
 初めて組み立てられる方には、ちょっと難しい?かも。

 youtubeにupされている組み立て動画ですと セラミックフィルターが 逆のような....... 
 NE602 側が1番 フィルターの入力側 ということは フィルターの印字面を正面にして右側が1番のような.....
 村田製作所製のセラミックフィルターのデータシートでは、逆につけても問題ないと書いてある。
 村田の製品ではないのでなんとも言えません。

 受信してみると やっぱりアンテナが重要です。(当たり前)

 それと アンテナのところの 複同調フィルターの部分の調整がカギか。

 USBドングルを使って SDRソフトで なんでも受信できてしまう現代ですが、このような受信機を作って
 みるのも楽しいのではないでしょうか。
 キットを組み立てている時間より、ケースに何を使うかとか、SPをどう内蔵させようかとできあがりを
 想像しながら選択して、ケースの加工をしたりと 楽しめますね。


 これにて、このページの更新をいったん終了とします。


              2021/4/29     昭和の日

本体にスピーカを内蔵させることにしました。

写真の右側のスピーカは厚みがありスペース的にダメ。左側の薄型を使った。(どちらもジャンク箱出身)

また、パネルのスピーカジャックにプラグを差していないときは内蔵のSPから音がして、ジャックをさすと内蔵SPの音が切れるようにした。よくあるタイプです。
こうするには、一部プリントパターンの変更が必要になるんですが、キット通り組み立ててしまうとパターン変更が大変です。
一度ジャックを外さなければなりませんし、ジャックを外すには パネル面の基板も外さなければなりません。
キットなので文句は言えませんが、是非はじめからパターンを用意しておいてくれるとFBですね。

4.ケースの選定

  現在 思案中ですが、タカチ電機のケースを選定しています。
  基板サイズは 実測で 幅84.6o  長さ119.7o 基板の半田面から 一番高さがあるところで 20o といったところ。
  合いそうなケースを探しています。候補は MXAC95−40−126BBです。(サイズをカスタムオーダーできる。納期2日) 税込み4026円みたい。
  試してみます。 
  では、注文。
  少量や個人の注文は、一般の販売店経由がおすすめ。のようです。送料+消費税 込みで ¥3410− 中身とケースとほとんど値段が同じです。こんなもんですね。 

インターネットをみていて 中国製(発送元は香港のようです) AIRバンド受信機のキットが目にとまりました。
局発は PLLで IFは10.7MHzと455kHzのダブルスーパーヘテロダイン。周波数表示は 小型の4桁7セグです。スイッチを押すと 1桁ずれて 10kHz台が表示される。
選局、音量、スケルチは 1個のロータリーエンコーダで操作。
注文するか 数ヶ月迷ったのですが 入手してみました。その経過を書いておきます。配送は 初めてで不安があったので DHLを選択。

 
 

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さあ 組み立てよう

追記:2021/08/27

R80に取り付けた。左右のICソケットに当たるので
少々曲がってつけました。
少々右下がりなのがわかりますか?

使用した フィルタ
ジャンクのrigから取り出した

5.完成

  

完成の様子です。ロータリーエンコーダのつまみは 以前秋月電子で買った ローレット加工された軸用のつまみです。

リヤパネルを加工。電源スイッチもつけてみた。

パネルに取り付けた

窓に スモークの塩ビ板を入れる

周波数表示の窓を開けた。
ちょっと 傷が......

このケースに入れるには キットの基板の横幅が ビミョーに大きい。具体的には 0.6mm。基板の左右を 0.3mmづつ 削った。

ケースにある基板用の溝に ぴったり入ります。

日付 通販サイトのメール/通販サイトの追跡   DHL追跡
   5日  注文/自動応答メール  
   6日  変化なし  
   7日  変化なし  
   8日  発送 集荷待ち?
   9日    夜に集荷。DHL施設へ移動
  10日  日本についた  DHL施設着。午後DHL施設発。夕刻成田着
  11日    通関許可。DHL施設へ移動
  12日    国内配送業者へ渡る。夕刻 受け取る

実物をノギスで寸法を測りながら 加工。
写真は 周波数の表示窓の加工が済んでいない状態。

こまめに写真を撮って紹介しようと思ったんですが、組み立て完了してしまいました。

キットには 基板とパーツだけ。組み立て説明書の類は 一切ない。以前 中華製AIRBAND受信機のキットを買ったときもついていなかった。
そのときは、NET検索したら 説明書をUPしてくださっている方がいらしたので助かりました。今回は 検索しても NET上で見つからなかったので 購入に踏み切れない原因の一つでした。
最近 検索したら NETにアップしている方がいらしたので 購入前に見ることができました。中国語版と英語版がアップされていました。
一般的には、キットを買って組み立て説明書が無かったら さあ どうしましょう!? ですよね。メールで 請求するんですかね。でも 肝心のメールアドレスが どこにも書いてない。
日本の商品なら あり得ないとおもうのですが........

そこで 販売サイトの SHOPページから チャットで 連絡したところ ほぼ リアルタイムで 送られてきました。(迷惑メールフォルダに入ってしまいました)

次に コイルの調整。

 @ IF段にある黄色のコアのコイル。左右にすこしだけ回して ノイズが最も大きくなるところにセット。もちをん テストオシレータをお持ちなら 活用してください。
 A アンテナ端子付近にある複同調コイルですが、特定の周波数だけ感度を上げるなら 二つのコアを調整して 最良点にすれば よいと思うのですが AIRBANDは 範囲が広いので
   周波数の中心より低いところで 1つめのコア。同様に 高いところで2つめのコア のように 交互に調整するのかな?これが なかなか難しい。
   ノイズが最大になるポイントと SSGからAM変調波の音がクリヤーに聞こえるポイインとが一致しない気がする。試行錯誤です。

無事、スピーカから ノイズが聞こえる!
ところが .........
テストオシレータから AM信号を送っても 受信しない。
テストオシレータの周波数を変えてみると R80の表示周波数より 30kHz位 高い周波数を受信している。どうすればいいんだろう?
では 一通り 書いておきます。

ロータリーエンコーダを 押すと 写真のような表示となり、100MHz台の表示がなくなり 124.10MHzを表しています。
つまり 選局ステップが 10kHzになります。
もう一度ロータリーエンコーダを押すともとに戻り、100kHzステップになります。
小数点の点灯は 逆の方(100kHzステップ時に小数点が点灯し 10kHzステップ時に消灯)が いいような気がしますが 皆さんはいかがですか?

タクトスイッチを2回押すと スケルチ調整のモードになり 表示は 3 11のようになり、3は スケルチ調整モードを示しています。
次の2桁の数字は スケルチレベルです。
数秒後に 元の周波数表示に戻ります

タクトスイッチを3回押すと PLLの調整モードになり 表示は 4 63のようになり、4は PLL調整モードを示しています。
次の2桁の数字は クリスタルの周波数 25MHz + 数値×100Hz らしい。
数秒後に 元の周波数表示に戻ります
今回 表示と実際の周波数が合わないのは ここを 調整すればよい。
ちょっと 手こずったのは ここの設定値を変えて、値を反映させるには、ロータリーエンコーダを操作して周波数を変えると 設定値が反映されるようです。
私の場合は 63あたりが ベストでした。

タクトスイッチを1回押すと 音量調整のモードになり 表示は 2 13のようになり、2は 音量調整モードを示しています。
次の2桁の数字は 音量です。
数秒後に 元の周波数表示に戻ります

3.動作テスト....

 

  

1.パーツの確認

  一応、マニュアルのパーツリストに沿って キットのパーツを確認の意味を含めて 並べてみました。パーツを袋から出すときは、必ずトレーに出します。
 結構、パーツを机から落としてなくすことがあります。(私だけ?)

2.組み立て開始....

 

  早速、組み立てを始めました。半田付け終了までの所要時間は およそ2時間30分でした。

ICソケットを半田付け

メールで送られてきた説明書の抜粋です。

村田製のデータより抜粋。
入っていたのは村田製ではありませんが

実際に入っていた素子です。

パーツの中で 注意が必要なのは 左のセラミックフィルタでしょうか。
赤いポチマークがあるのですが、これが 1番ピンを表しているのではないことが注意点です。
単なる表面を表現していて、この面を表にして 右が 1番ピン(input) で 中央が2番ピン(GND) 左が3番ピン(output)です。
このことは 中国語のマニュアルにも注意点として掲載されています。
あとは 一般的なことだと思います。

箱の中身。基板と電子パーツだけ。
予想通り 説明書はありません。

袋の中からは 箱が出てきました。

届いた荷姿です。

キットが到着しました


 予定より1日早く キットが到着。国内配送は 佐川急便 でした。