・トラッキング調整

  テストオシレータから 750kHzの信号をだして バーアンテナコイルを左右に動かして 最高感度に。と思ったら バーアンテナのリードが短く 動かせない。
  最初から この長さだったそうです。リード線で延長して対応。
  同様に 1400KHzの信号でアンテナトリマを調整。




ラジオの調整方法 これで 合ってるでしょうか。

使用した機器

  SSG               リーダー電子  3220
  テストループアンテナ     松下        
  ユニバーサルカウンター   岩通
  容量計              三和


 ラジオ作りの先輩方  アドバイスをお願いします。


     ラジオ初心者  kon

中国製ラジオキット ZX−619 の修理

掲載日   2023年(令和5年)11月16日
更新日   2023年(令和5年)11月17日

  2.局部発振回路の不具合

     いろいろ試した結果、局部発振回路のセラミックコンデンサ C3 0.01μF を 0.0047μF に 変えてみた。
     私のところでは C3の変更 で 問題が解決した。
     キットなので、C Rの定数を変えるというのは 気が引けたんですが。

     試した内容
        局発のトランジスタを変えてみた   etc
        
  

     

しかし、このキットですが、部品の品質で 一癖も二癖もあり、このまま組み立てられない......... というキットのようです。 値段が安いので仕方がないです。

ちょっと難あり その1   基板をケースに固定するために タップねじが入るボスにバリがあり ねじが締められない。 → バリを切り取りましょう。
ちょっと難あり その2   バーアンテナの固定部品の樹脂パーツの穴のサイズが まったく合わない。 → リーマで加工して 穴のサイズを合わせましょう。それでも合ないですが組み立てられない程ではない。(苦笑い)
ちょっと難あり その3   ポリバリコンの取付ねじの長さが足りない。 → これは 致命的。自分でねじを買って来ましょう。でも サイズが 一般的なM3ではないので なかなか売っていません。
ちょっと難あり その4   電池金具のメッキが悪く、はんだ付け後、線を引っ張ると メッキごとはがれてしまう。 → 別の部分にはんだ付けしなおしましょう。
ちょっと難あり その5   ケースの蓋を固定する樹脂製のスペーサねじのねじ切りがあまく、付属のM4皿ねじが締め付けできない。無理に締め付けるとねじが外せなくなる。 → ねじを切りし直しましょう。(工具をこれを機に買ってしまった)
ちょっと難あり その6   S付きVRのダイヤル位置がケースと合いません。 → なんとか我慢すればOKです。
ちょっと難あり その7   ポリバリコンのダイヤルシールが ダイヤルのマークどおりに貼るとあいません。 → わかっていれば対応できます。
ちょっと難あり その8   部品の過不足が結構あります。 → 手持ちの抵抗やコンデンサで対応しましょう。
ちょっと難あり その9   ケースに貼り付ける周波数の目盛りシート(樹脂製)のサイズが ケースに貼り付ける部分のサイズと合いません。 → 目盛りシートをハサミで 1mmほど切りましょう。
                また 両面テープで貼るんですが、強度不足です。手持ちの接着剤を使った方がよいかも。

これは 難あり というわけではありませんが、
                使われているトランジスタが日本でおなじみのモノではなく 1980年ころ秋葉原で安値で売られていた記憶のあるモトローラ製のトランジスタで(そのコピー品?) 足が E−C−B ではなく E−B−C です。
                1980年頃の秋月のキットによく使われていたように思います。
と 散々ですが 細かいことを言うとほかにもありますがまあ 良しとして組み立てた。(組立てたのは 私ではないです)

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 今回は、組み立てたラジオキット ZX−619 の修理です。封入されていた検査済証には 「武漢市」とあった。

 このキットは、6石スーパーAMラジオキットで、一般的な6石スーパーと異なる点は、検波にゲルマニウムダイオードではなく トランジスタを使っている点かと思います。
その他は特に珍しい部分はないと思います。

外付けでトリマをつけた

容量計でチェック
予想通り トリマをまわしても反応無し

トリマのカシメが怪しいような....
写真は修正を試みた後です。
解決しませんでした。

出来上がって 調整をしようとすると 不思議な現象に出会いました。

・IFTの調整

 テストオシレータ「SSG」から 455kHz 400Hz変調の信号を出して IFT 白 と 黒 を 調整します。   → 問題ありませんが 昔の日本製のキットの場合は概ね455kHzにあっていましたよね。
 テストオシレータの信号がまったく受からないほどは ずれていなかったように思うのですが.................

・目盛りあわせ

  周波数600kHzで NHK第一放送(594kHz)が受信できるよう OSCコイルを調整。 → 問題なし

  次に 目盛り1600kHzの若干前で 茨城放送(1458kHz)が受信できるよう OSCトリマを 調整 → これが できない。  
  おかしいと思い、局発に 周波数カウンタを接続して様子を見てみると局発の周波数が 985kHzから1800kHzあたりまでは順調に発振するがこの先になると発振が不安定になり、
  カウンターの周波数表示が下がり始める。
  バリコンの羽が抜けていくのに周波数が下がる?????
  はじめは組み立てのミスかと思いいろいろ調べましたが解決せず。
  部品の不良かと思い、セラミックコンデンサや トランジスタ 抵抗 OSCコイルと調べましたが異常なし。
  バーアンテナも調べました。

  試行錯誤の結果 多分これで解決できそう。

  1.ポリバリコンの不具合

    ポリバリコンを基板から外して、容量計で調べて見ると 発振トリマをまわしても 反応の無いものがあった。
    外付けでトリマコンデンサをハンダつけした。
    しかし これは 決定的な原因とは思えない。

この部分です。写真は 正常なケースです。
不具合のあったケースは 写真をとるのを忘れました。

ケースの不具合は 冒頭で報告したとおり、バリがあり基板を固定できない など ありますが
さらに こんな不具合もありました。
基板を固定するのは、タップネジ と 樹脂製のスペーサネジですが、このスペーサネジが入るボスに、金属製のナット?というのか部品が埋め込まれているんですが これが無いものがありました。
対策は、ボスごと切り取り 手持ちの樹脂製の同様のものを接着させて対応。

2.ケースの不具合

その他の不具合......

1.低周波増幅段 出力トランスの不具合

修正して 再組み立て

テープをほどいてみると....
あれあれ ショートしてます

鉄心を抜いてみた。
E形鉄心だけで I 形の鉄心は無かった。
おかげで 簡単に抜けました。

不良と思われる出力トランス

預かったラジオの 調整を開始。SSGからの400Hzの音が妙に小さい。
おかしいと思い、トランジスタに触ってみると やけどするほど熱いではないか。場所は AF アンプの プッシュプル部分。
すぐに 電源を切り ハンダミスや パーツの誤りを探すも 見当たらない。

・音量が小さいが、音は出ている。
・低周波増幅段 プッシュプルトランジスタの1個が やけどするほど熱い。ベース電圧は 特に異常なし。(ベース電流は測りませんでした)
・ハンダミスや パーツのミスは見当たらない。

こんな状況から まさかと思いながら 出力トランスを確認した。
2次側は 異常なし。
1次側の巻線が 片方は5Ωくらいあるが 一方は 0Ω。
これだ!! 出力トランスの断線はたまにあったが、新品でショートは いままでなかったので 分解して調べて見た。