National RJX-601を復活させたい                     令和4年(2022)/11/02



 自宅物置に眠っていた RJX−601 を思いだし、復活させたいと思います。

まず、このRIGは、いまから 40年?くらい前に ローカルから譲っていただいたものです。
当時、秋月電子から 輸出向けのCB無線機に使っていたPLLユニットが500円くらいで大量に放出されていて、CQ誌などの雑誌で活用方法が盛んに紹介されていました。
そこで、RJX−601に活用できないかということで RIGを改造した記憶があります。
また、PLLユニットからの信号を601に送るため、筐体に穴を開けコネクタを増設。そのため電池を入れる部分を取り外した。
電池ホルダは残っていました。また、PLLユニット自体は、行方不明ですが、601は残っていたというわけです。
そこで、今回は まず改造した部分を元に戻して(といっても どこを改造したかよく覚えていません) 活用を考えることにした次第です。


1.部品取り機を入手

 記憶では キャリブレーションの29.000MHzの水晶を外した記憶があります。ほかにも、はずした部品があると思い、不動品の部品取り機を、入手しました。

2.サービスマニュアルを探す

 サービスマニュアルは見つかりませんでしたが、松下電器特有の 販売店向けのサービスガイド 「テクニカルガイド」は持っています。

高解像度回路図

 プリントパターンや FETのハンダ付けを チェックします。

VFOをまわしても 受信しないことから VFOあたりから調査

・@ TP5 には およそ 8Vを確認。(マニュアル通り)

・A Bufferの 2SC829の コレクタにも およそ8Vを確認。

・B 2SK37のドレンには 電圧が確認できない。

  動作不良の原因は ここかな?

 

完成!

こんな感じに
このあと 強度を確保するため、ホットボンドで周りを固めた。

無くなったネジは、ジャンク箱から ちょうど良いネジを発見して使いました。

切り出したボス。

マイクハンガー側の割れたボスは接着剤で固めて修復とした。

無くなっている側は、ジャンク箱からタカチのプラスチックケースのボスを切り出して マイクに接着して修復する。

ボスが無くなっている。

ボスが割れています。

純正の マイクも出てきました。しかし、ネジが1本無いです。開けてみると.......

若干 電源スイッチが怪しいような....

使ってるうちに 調子よくなるかな?
受信/送信とも 問題ないようです。

電池ボックスを元に戻して 動作テスト。

このパターンが切れている。見た目にはわかりません。
テスターでみると 確かに導通が無い。

メッキ線で ジャンパーした。

発振の 2SK37

Bufferのトランジスタ

B

A

VFO回路周辺

@

増設したDINコネクタからのケーブルをたどり元の配線に戻す

部品取り機から 移植。移植前に水洗いしてみた。

以前 増設したDINコネクタです。撤去し元に戻します。

   テクニカルガイド    と     左側 部品取り機  右側 今回復活させたいRJX−601

乾電池のユニットを取り付けて.....

ここまでで動作試験をしてみる。FMのノイズや AMのノイズがスピーカからでるが SGからの6mの信号は受信できていない。
アンテナにドライバが接触するとバリバリと音が出るので、もう少しのところまで来てるみたい。

ここからは、回路図を見ながら探ります。

思い出しました。


当時 RJX−L610という リニアアンプを持っていて、リニアアンプの送受信切り替え信号をアンテナコネクタに出していた。
この配線と抵抗であることを思い出した。すでに RJX−L610は持っていないので 撤去。

余談になりますが、RJX−601と RJX−T2という2mバンドコンバータで 2mのFMに出られた。
RJX−601を 53MHzあたりにすると 2mバンドの147MHz帯。某官庁の無線がよく聞こえた。むか〜しの話です。

いかにも 後付したような配線と抵抗がある。何のためにつけたかな?

以前 取り外した29.000MHzの水晶を移植

3.まずは、40年前の記憶をたどり......

 筐体に穴を開けコネクタを増設していますので、筐体部分を移植して あけた穴を塞ぐ。