2014.10.6 初回UP

2014.10.18 最終更新

Technics SE-A5 を修理する。

現在の状況は 上の写真のように プロテクトインジケータが点灯して 音が出ない状態です。

さっそく しらべることにします。


 webで見られるように パワートランジスタの劣化が疑われます。
  そこで 一度 トランジスタを外して 調べてみます。
  1000円以下のテスタ(秋月電子で購入)で hFEが測定できるんですね。
  でも このテスター 付属のテスターリードをテスターに差し込むのに難ありでした。

  さて データシートによれば hFEは Oランクですので 80〜160です。
  PNPトランジスタ4個 ありますが  50,71,85,100 でした。 劣化が疑われます。
  残りのトランジスタも 85 で ぎりぎりです。もう一つは100で まあ なんとかokです。
  古いトランジスタですので,入手難ですが なんとか同じOランクのトランジスタが見つかりました。
  PNPトランジスタは,hFEが100だった1つ以外 交換することにしました。
  NPNトランジスタは 100以上でしたので 今回は このままとしました。

  いま トランジスタの到着待ちです。 さて結果は?!
                       2014/10/07

2 テスターで 電圧を当たってみます。

このアンプは 1980年頃の発売です。当時 konは学生で 手の出る商品ではありませんでした。Technicsでは A1 A2 の最高峰アンプや A3 A4 といった
アンプを 送り出していました。今回のアンプは その流れをくんだ A5 です。存在感は 抜群です。
発売から 34年もすぎて やっと手にしたアンプです。
また 音が出て よかったですね。

修理にかかったのは

時 間 ・・・・・・・・・ 合間を見ながらですが  2週間。
費 用 ・・・・・・・・・ パワートランジスタ(@850円)と ドライバートランジスタ(@60円) です。合計数千円ですか。

でも 楽しめました。テスターで電圧を測って 予想をして 部品を交換してみる。楽しいですね。
サービスマニュアルは やはり必須です。インターネットがあったおかげで 簡単に手に入れられました、昔なら 回路図を手に入れることが 容易ではありませんでしたか。
あのて このてで 手に入れましたので。

音も 澄んだ音です。しばらく エージングを兼ねて 鳴らしてみます。
                                                                      by kon

すると 片チャンネルだけ L601に −60Vの電圧が出ています。 
これでは プロテクトが働いて当然です。
そこで 原因を切り分けます。
この パワー段なのか その前の電圧増幅だんなのか 調べます。
その結果 DCバランスが崩れるのが 電圧増幅段のようです。

1980年ころ発売された Technics SE−A5 を修理してみます。

サービスマニュアルは webを検索すれば すぐに見つかります。

結局 故障の原因は 前段の トランジスタ1個だったようです。

終段のパワートランジスタも劣化していたと思いますが。

右チャンネルの回路図には 電圧が出ているので そちらを見てみる。

手に入れた 2SA1124R

オリジナルと hFEランクが違いますが hFEを測定してみたところ ほぼ合っていましたので よしとします。

トランジスタが到着したので 交換してみます。予想通り 故障の原因は Q311(2SA1124)でした。
アンプのプロテクションが解放されました。
あわせて サービス情報にあった 抵抗を R347 R348を 68Ω から 100Ωに変更しておきます。
あとは マニュアル通り DCバランス調整をして アイドリング電流の調整をして 完了です!
しばらく 音だしエージングしてみます。

回路図のQ312(実際はLチャンネルなのでQ311)の電圧をチェックしてみた。

Q312(実際はLチャンネル Q311)のエミッタ電圧は テスタで 約64Vで 異常なし。

しかし コレクタ電圧は 約−60V。回路図では 標準値で2.25Vです。
これは 正常にQ311が動作していないのではないか?

基板から外してみても ショートなどはないようですが hFEが 規定値よりかなり小さいようでした。

ということで Q311 2SA1124を 探してみます。

調べてみると サービスマニュアルに書いてある電圧と かけ離れている箇所があります。

図の@・・・・ マニュアルでは 0V  実測 0V で OK。

図のA・・・・ マニュアルでは 0V  実測 2.8Vです。

もしかして これ?
ということで Q301を交換してみます。

μPA68H ですが μPA68HA が入手可能。@140円


早速 基板からμPA68Hを 外してみた。同じ箇所の電圧を測ってみると さっきと同じではないか。
ということは この複合FETではないと思われる。

 

パワートランジスタを交換してみましたが 状況は変わらず。

5 感想・コメント

4 直った!

 次の可能性は........