TRIO SM−220 (ステーションモニター)を修理する。


TRIOの ステーションモニター SM−220 を入手した。
いただいたときは、AC電源を入れ、動作テストをすると 動作するようだと 喜んだ。しかし 3日ほどたったある日、電源を入れると ブラウン管の表示が あれ? という感じで
焦点があわなくなったり 輝度が落ちたり と言う状態になり やがて ヒューズが 切れた。

これは、web検索すると 皆さんがおっしゃるように 高圧系の不具合が 私のところにも来たようでした。

2021/10/31 〜 2021/11/02

ひとりごと.........

基板のパターン変更が数カ所あったり、追加パーツがついてました。初期型なのかな?

TS−520のマーカーをONにしたところです。

VFOをまわすと スコープも変化します。

とりあえず、ok。

オプションの バンドスコープユニット「BS-5」が実装されていますので

TS−520につないでみます。

電源を入れると 掃引を確認。輝度調整や焦点調整も正常。ヒューズが切れることも無い。okです。

さあ、動作テスト

基板に実装。

【電源付近の拡大です。】

トランス 500[V]巻線から 倍電圧整流しています。

C139 C140には 単純に500×√2 [V] = 約700[V] の電圧が加わります。  → よって 耐電圧1kVのコンデンサが使われている

整流後の C137 には 無負荷だと 約1400[V]の電圧が加わることになります。  → よって 耐電圧2kVのコンデンサが使われている

交換するコンデンサは 手に入らないわけではないですが、高耐電圧のもので 0.1μFは、入手しにくくなったようです。

2kVのコンデンサが到着したので 先に取り付けました。プリント基板の穴が小さくコンデンサのリードが入らないため 1.5oで 穴を開けました。

赤で囲った コンデンサの劣化 でしょうか。

倍電圧整流回路に 0.1μF 1kV耐圧のコンデンサが 2つ。

そのあとに、0.1μF 2kV耐圧のコンデンサが あります。

毎度おなじみ サービスマニュアル。
回路図を見てみる。

必要な数は2個ですが 販売が10個単位のため10個購入。

残りの 1kV 0.1μFも 到着。

基板に実装。元のコンデンサの大きさとほぼ同じでgood!

必要な数は3個ですが 販売が2個単位のため4個購入。

基板(外した後です。)

外したコンデンサ