初回 2015/10/03  初回up
更新 2015/10/05
    2015/10/06
    2015/10/09
    2015/10/10
    2015/10/22  電源トランスの取り付け 更新
    2015/10/27  最終確認
    2016/01/23  再修理(ミューティングアンプ)
    2016/02/16   再修理(MCヘッドアンプ)

  

音が出なくなった。

トランスは 予定納期より 大部早く届きました。

オーダーした電源トランスを接続して 動作チェック。
各部の電圧は 正常を確認。

もちろん ヒューズは 入れましたよ。

写真は すでに基板からスイッチを外した状態。

−31V

ん? ほぼ0Ω

今回は プリアンプの修理です。

長い時間 物置に眠っていた プリアンプを メンテします。

久しぶりに 電源を入れてみたところ 様子が変でした。

元通り組み立てて動作試験した結果 全く動作しないと言った最悪の状態からは復活したものの,やっぱり完全には直りませんでした。
スイッチをカチャカチャと言った具合に何回か切り替えると動作するという状態ですが,これで あきらめることにしました。
この切り替えスイッチは,あまり操作することがなかったためと思います。

PHONO回路を使用しないため 気がつきませんでしたが MCヘッドアンプが 動作しません。
また PHONO2も 音が出ません。

調べてみると 入力セレクタの接点が悪いことが判明。

早速 スイッチを基板から外して 分解清掃してみます。

しばらく(1ヶ月?)エージングテストをしていると、全く音が出なくなりました。
調べると ミューティングリレーまでは 音声信号がきていることが オシロで確認出来ました。
ミューティングリレーが 動作してないようです。

さらに 調べると リレードライブアンプの不具合のようです。

最終テスト

交換した コンデンサ

気分の問題でしょうが「オーディオ用」と称される 電解コンデンサに交換します。
ついでに 電源に接続されている 同種の「タンタルコンデンサ」を 安全のため すべて 交換しておきます。
また,電源トランスの1次側には ヒューズを追加します。(これ 重要です。)


ただいま コンデンサと ヒューズホルダを手配しています。

この結果から −31V側のどこかで ショートしているものと推測される。このアンプは 回路ブロックごとに リードジャンパーで電源が送られているため 切り離して 検査できる。

−44V入力

対 アース間抵抗を測定。数kΩで異常なし。

+44V入力

対 アース間抵抗を測定。数kΩで異常なし。

整流回路より

まず 矢印の箇所の 対アース抵抗を測定するも ともに 大きな問題はなさそう。

電源トランスが焼損したことから 回路のショートと判断します。
まず テスターを使って 電源のレギュレータ回路の抵抗値を測定すれば およその検討はつくであろうと言うことで 測定してみます。

今回は 特に高級な品種ではなく 一般的なトランスで 問い合わせてみました。

見積もりを依頼したのは 西崎電機 様 です。
DCで100mAなので トランスは140mAくらい必要とのことでした。

税+送料 で 合計¥4844−との 回答をいただきましたので お願いすることにしました。
トランスをオーダーするのは初めてです。

それぞれ 約100mAの電流が流れていました。また トランスの開放電圧は AC42−0−42V , AC13−0−13V であることがわかりました。

なるほど....

ヨーロッパモデルは ヒューズ基板があって 電源コードがコネクタ方式で外せるみたいですね。

日本仕様にある サービスコンセントが ない。

回路図を眺めていて 不思議な(不審な)ことが..SONYさん こんなもんですか?

○ 電解コンデンサの耐電圧が 実際の電圧ギリギリなんですが これって ありですか?アマチュアの電子回路製作でも 実際の電圧の 150%くらいの
耐電圧を持つコンデンサを使いますがね。この時代の設計は こんなもんなんですか?

○ 海外仕様では ヒューズがありますが 国内仕様では ヒューズがありません。これは 過去に似たケースがありましたが 今回のアンプは 
価格が10万円越です。

スイッチを分解して 接点クリーナーで仕上げる作戦

MCヘッドアンプが動かない

サービスマニュアルに沿って 調整を確認して 組み立てました。音出しを確認して 完了!

このコンデンサも 31Vの電圧が加わるところに 耐電圧35Vのコンデンサです。

故障箇所の特定

トランスのオーダー

ヒューズが....国内仕様には ありません。

取り出した トランス本体と トランスケース

どうしても もう一度音を出したい!

SONY TA−E88  プリアンプの修理

矢印の電解コンデンサが ミューティング時間を決めている時定数にかかわるコンデンサです。
これの劣化が原因でした。


【状況】
・パイロットランプが いつもより 薄暗い。

・アンプの上ふたが 異常に熱を持つ。

こんな状況が 数分経過したところ 薄暗かった 電源ランプが 消灯 しました。

ん??? と 思い アンプの内部を確認。

海外のサイトから サービスマニュアルを DL しました。海外のサイトからですから もちをん 海外仕様。回路図を見ると ヒューズ基板があり ここに
ヒューズがあるので さっそく 手元のプリアンプを確認するも 日本国内仕様には ヒューズ基板が見当たりません。

いくら 古いモデルでも ヒューズが 採用されていないなんてありえない! と おもいつつも やはり ありません。
そこで テスターで 電源トランスの2次側を 見てみると 片チャンネルのトランスに 電圧がありません。

やってしまったか! 電源トランスの焼損。1次側の巻き線抵抗が ∞Ω です。これは やっかいです。
トランスが焼損するとは.........

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スイッチのユニットを 一つ一つ分解しながら清掃

電源トランスの取り付け

コンデンサが届き,早速 タンタルコンデンサを交換中に気がつきました。

シルク印刷されている コンデンサの極性が間違ってる箇所がありました。
あぶない!私のロットだけかもしれませんが 気をつけないと 2次被害
になるところです。

コンデンサの交換

発見! 
このコンデンサがショートしています。

電源トランスが道連れに.....

レギュレータ 出力側
+31V

対アース間抵抗異常なし

電流の測定結果

コンデンサの耐電圧???

ところで.....

思い入れのあるアンプです。もう一度 音を出したい。


トランス本体を アンプから取り出し 金属ケースのネジを開けると 樹脂で封止された トランスが見えます。

・まず 加熱したら 樹脂が柔らかくなり 取り出せるか。
 ヒートガンで加熱するも びくともしない。

・樹脂部分を ボール盤で穴をあけ 少しずつ 掘り出す。
 作業すこと2日。
 なんとか 掘り出しに成功!トランスの天井部分には 絶縁紙が入っており とても助かりました。

 そこで 次は このケースに収めることが出来る電源トランスをオーダーすることにします。
 幸いに 片チャンネル(Rチャンネル)のトランスが無事だったことと 海外仕様のモデルですがサービルマニュアルがあることで
 重宝します。
 整流後の適正負荷時の電圧が 44V−0V−44V  と  16V−0V−16V の 巻き線が 必要です。
 それぞれの電圧とも 後の電圧レギュレータ回路で ±31V と ±8Vにしていますので 少々の電圧の違いは 許せるか?

 電流容量は 生き残ったチャンネルの電流を 測定してみます。

焼損のトランス

また たまに音が割れると言った症状が出るとご指摘をいただき 私も症状を確認したのですが,リレードライブのコンデンサを交換した後,症状が再現されません。
半導体やコンデンサを急冷スプレーで冷やしてみたりしたのですが,原因を特定できないままです。
症状が再現できないので 対策ができません。

すると このコンデンサが ショートしていることが わかりました。ボールペンとオレンジの矢印で 場所を示しています。(写真はコンデンサをはずしたあとです)
右は 問題のコンデンサ。タンタルコンデンサです。
サービルマニュアルでは 誇らしげに 使用していることが書かれています。

続いて 矢印の箇所で 同様に測定してみると −31V側では 抵抗値が ほぼ0Ωです。こちら側がショートしているようです。
さらに 原因を特定します。
この−31vの電源は プリントパターン上で供給されているものと リード線で 他の回路に供給されているものがありますので 回路の切り離しの簡単な方を先に計ってみます。