2014.10.22 初回UP

2014.10.29 最終更新日

Technics SU-A4 を修理する。

すると 回路図の 赤で示した +30Vラインに電圧が出てない。

電源に異常があるということは Q325 の不具合か。

 現状の確認

  電源を入れてみる。正面パネルのランプ類は 正常に点灯。
  AUX入力に 低周波発振器から信号を入れて見る
   ・REC OUTから 信号の出力を確認。
   ・PRI OUTからは 信号を確認できない。そればかりか L R 両チャンネルに マイナス数十Vの電圧が出ている。

  

  

写真では わかりにくいでしょうか。ジャンパー線と
接触しています。

 プリント配線基板の設計に異議あり

  ・今回 修理中に気づいたのですが Q325の放熱器が 基板上の ジャンパー線と 接触しそうです。ちょっとでも 放熱器の向きがずれると ショートして
   電源ヒューズが みごとに 赤々と光り 溶断します。
   量産時に 放熱器が変わったのでしょうか?今回の修理で 放熱器を 少々削って 調整することになりました。
 

 修理完了

  ・予想した ツェナーダイオード D315 と トランジスタQ325 を交換して 直りました。あとは サービスマニュアル通りに DCバランス や Icqを調整して 
   音だしテストをしました。
 

調べていく中で R341(5.6kΩ)が 焼損していることに
気づきました。過大電流が流れ焼損。そして Q325(2SD836)
が壊れたのではないかと予想。
過電流の原因として 考えられるのはツェナーダイオード D315
(6Vツェナー)のショートが 考えられる。

ブロック図

本機は,故障品として譲り受けたものです。

別の方が指摘していた ワッシャーが プリントパターンに接触する件は 私のものは 対策済みになっていました。
ワッシャーが プラスチック製に なっていました。

では 疑われる部分を クローズアップ。

電圧測定の結果

@  0V

A  0V

B  43V

Q325を基板から 外して もう一度 ベース電圧であるAを 測定してみると 32V ある。

Q325の 不良であろうと思う。
トランジスタを 手配しています。

 早速調査開始

  ・左右 両チャンネルに同じ不具合がでている。両チャンネルに 同じ不具合がでているということは 共通している箇所に問題があるということ。
   共通の箇所と言うことで 電源回路を疑う。
  とりあえず 回路図の 矢印の場所にオシロで 信号がきていることを確認した。

調整方法

つづいて 各部の電圧を当たってみる。