あれ? 動作がおかしい。


1台目

・送信OK
・受信OK
・音量NG
 音量VRを絞り切っても 音が出ている。また 音量VRを回すと 音が変

・原因
 電解コンデンサの液漏れのあった場所で パターンが 断線しているようです。見た目にはわからない。テスターで確認。
 ジャンパー線をつけて対策を実施 


2台目
・送信OK
・受信OK
・音量NG
 音量が小さい。最大音量でやっと聞こえる程度。

・原因
 1台目と同じ。電解コンデンサの液漏れのあった場所で パターンが 断線しているようです。見た目にはわからない。テスターで確認。
 ジャンパー線をつけて対策を実施 

受信周波数範囲の拡張改造

動作テスト

元通り組み立てて

はんだこてが 入りやすい順番を考えて..

で示した表面実装の電解コンデンサ3個を交換。
こちらは 基板へのダメージがあるか? かなり傷んでいる。

基板変色

Kenwood TH-45G の修理

初回掲載:令和4年6月8日
最終更新:令和4年6月14日

某雑誌の情報では、矢印の「JP1」を切って リセットすると 受信帯域が広がるそうです。
(R20をとるという情報が見受けられますが、R20 47kΩを とってはいけません。)
336〜399.9875MHz/400〜469.995MHz/800〜949.9975MHz。
300MHz帯と400MHz帯800MHz帯の切り替えは 「MHz」キーを1秒以上長押しだそうです。

リセットの方法は、LAMPキーを押しながら電源ON。
でも 受信する物が無いような......

送信帯域の拡張は......0Ωの抵抗を2本外すそうですが 各自調べてください。(質問不可)

TH−45Gの海外モデル?と思うサービスマニュアルを参考にすることにした。

今回、Kenwood 製  アマチュア無線ハンディートランシーバ TH−45G を いただきました。1990年(平成2年)の製品なんですね。あらら もう 30年以上も前の製品のようです。
つい この前のような気がしてます。動作試験をすると 動作しません。

トランシーバを 振ると 中で 「カラカラ」と音がします。

開けてみると 基板上の表面実装のケミコンが 外れています。パーツのハンダが外れて基板上を転がっている製品を見たのは 初めてです。
素人のハンダ付けでも基板上のパーツは外れません。

ピンセットにはさんで 予備半田

基板側も 予備半田

交換用パーツを入手。
早速作業開始。

交換作業

で示した 表面実装の電解コンデンサ 5個を交換

回路図やサービスマニュアルを入手

こちらも 外れかかっている

バッテリー端子のハンダをとった
基板が変色あり。
原因は このコンデンサ
なぜか ハンダが外れている

フレキのコネクタを抜いた

蓋を開けた

1台目2台目で 断線した場所は異なります。写真は 2台目の対策の様子です。

以上で 無事修理完了しました。
ハンディートランシーバは このあたりの時代の製品が 自力修理できる限界でしょう。細かくて見えないです。

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送信基板。コンデンサ撤去。基板を無水アルコールで
拭き取る。

念のためチェック。
まあ 正常みたい

リード付きのケミコン
となりのコンデンサの作業に邪魔なので外した
チップコンのあとをアルコールで清掃