カウンター基板を点検
アンテナをつないで受信テスト

注文していたTC5066BPが届きました。
早速 交換してみました。

周波数表示は 復旧。

表示データ  (BCD)

TRIO(KENWOOD) TS-120を修理

少しはきれいになったでしょうか。

令和3年4月2日

サービスマニュアルに沿って、調整をしてみました。一部で 誤植と思われる部分がありましたが。

終端型電力計を接続して 送信してみると 送信も とりあえず いいようです。

マイクを用意していないので 音声でテストしていません。

さて、実機で調査してみました。

オシロで信号を追うと、IC15(BCD−7セグデコーダ・TC5022BP)には 表示信号が確認できます。
入出力ともにパルス信号が見えます。次に IC16(バッファアンプ・TC5066BP)の入力ピンにも
同様にパルス信号が来ていますが 出力側には 2つのピンだけにパルス信号があります。
これは 故障の症状(7つのセグメントのうち 2つのセグメントが常時点灯している)と一致します。
よって 故障は IC16 の TC5066BP であろうと推測。

こんな構成になってると思うんですが.....

TOSHIBA TC5022BPのデータシート上では 写真のような表示の出力はない。
BCD-7セグ変換のTC5022BP か バッファーアンプの TC5066BP のどちらかが
おかしいんじゃないかと 予想。

現在でも 東芝のTC50シリーズ 手に入るんですね。素晴らしいです。


ところで このrigの修理に いくらぐらいまで コストをかける価値がありますでしょう?

まあ 趣味で修理を楽しんでいるわけで、修理技術の勉強代ですかね。趣味ですから。

パーツが届くまでの時間で、フロントパネルやら つまみやらと お掃除でもしましょうか。つまみの汚れ落としは 洗剤と 100円ショップの歯ブラシを愛用しています。
フロントパネルの TRIO SSB TRANSCEIVER TS−120V のロゴが くすんでるので こすったら少しはきれいになったかな?
VFOのつまみと ダイヤルについてるメモリ部分の汚れがひどく こすったら白い粉(アルミの錆?)があった。これも きれいになりました。
それと BAND切り替えのロータリースイッチも 綿棒と無水エタノールで 少しずつ掃除。

電源を入れてみると 周波数カウンタの表示が 写真のようになっています。

よく見るパターンは 小数点だけですよね。(PLL回路のアンロック)

私の場合は ちょっとちがうようで......


その他 VRのガリ,BANDスイッチ切り替え時のノイズが大きい

でも AF VRをあげると SSBノイズは聞こえています。

そこで、アンテナ端子に SSGから信号を入れてみると 受信できているようです。

ということは PLLは動いているみたい。

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さあ 回路図を眺めて 検討します。外国のwebにある回路図は 解像度が悪くて 判読できない。元祖KENWOODのHPの取説に 回路図が含まれているんですね。そういえば 昔のrigは
取説に必ず回路図がついていたし、場合によっては 調整方法のマニュアルが別冊で付属していた。また 回路構成の解説もされていました。


カウンタ回路が動作しているかは 次のステップとして 表示を直さないとということにしました。

桁データ

今回も 古いRIG TRIO(現 KENWOOD)の TS−120Vを 修理します。

TS−120は オールトランジスタの 小型HFトランシバで たぶん 昭和55年前後の発売? 当時 画期的なリグで ほしかった製品です。HFのリグといえば、運用前にTUNE操作をしてから...だった(ファイナルが真空管)のですが、手軽に運用できるようになり 当時としては小型軽量で、とてもかわいい?リグでした。

今回 手元にこのリグがまいりました。

メインダイヤルの VFO部分のワッシャやバネの順番を 忘れてしまいそう。

分解してから 再組み立てまで 数日経ってますので あれ? どういう順番だったっけ?
なんて ことがあります。
こういうときの サービスマニュアルはありがたい。

今回の 個体は 周波数の表示部分だけが 故障していて OM諸氏のような PLL回路にトラブルがなかったので よかったです。

細部では 少々調整がずれていた部分がありましたが 今回の修理は これにて完了というか しばらく様子を見ることにします。

周波数表示が復旧したところでVFOダイヤルを まわしてみて気がつきました。VFOの200〜350付近で 周波数の変化がおかしいんです。急に周波数が飛んだりしています。
VFOの出力を 周波数カウンタで確認すると確かに飛ぶところがあります。
こういうときに バリコンに556などの潤滑油をつけるのは御法度です。
何度も VFOを回していると次第に問題は解消。たぶん、バリコンの軸の金属と バリコンのフレームの接触が 長年放置したことにより悪くなっていたものと推測しています。

元通り組み立てて 完了
サービスマニュアルにそって調整

アンテナをつないで 受信テストをしました。各バンドとも 特に問題ないようです。

本題から外れますが.....

外してはいけない(回さない方がおすすめ)ネジが あります。

VFO部分の軸のナット と 写真の矢印のネジです。この2つのネジは シャシーへのアース端子の役割をしています。
回すと内部で線が切れてしまいます。

桁スイッチ
バッファーアンプ
BCD-7セグ変換
バッファーアンプ
F 端子はフィラメント
現状の把握
蛍光表示管