TRIO (現 KENWOOD) TS−311 の復活

昭和50年ころの HFトランシーバ TS−311が てもとに舞い込んできた。

ネットを探すと 回路図も手に入り メンテナンスをしてみることにしました。この無線機は 真空管と トランジスタのハイブリッドで 当時の入門用の
HFトランシーバだそうです。

FUSEが 抜けていたので FUSEホルダに FUSEをセットして 電源をON!
すると 真空管のヒーターが点灯して しばらくすると スピーカから SSBのノイズが 聞こえてきた。アンテナコネクタをドライバでさわってみると
バリバリと ノイズも入る。

しかし 電源ONして 3分くらいしたころ 白煙が 一筋立ち上った。
直ちに 電源を切り 調べてみる。

抵抗を交換してみましたが 効果は??
やはり 発煙。

トランジスタ回路用の電源の回路を変更しました。
真空管のヒーター用の12V巻き線を半波整流して 平滑コンデンサを挿入。抵抗を通して ツェナーダイオードにつないでいます。
これで 今のところ異常はありません。
RITの回路に不安がありましたが RITは9Vのツェナーダイオードを通っているので影響ないようです。

煙りのでたパーツは 写真の中央 緑色の大きな抵抗からでした。
回路図で 見てみると真空管用のB電源から トランジスタの電源(13V)
を取り出すための ツェナーダイオードに行ってる電流制限抵抗とわかりました。
2.2kΩ 7Wの抵抗です。

もう一度 電圧関係を 確認してみた。

初回UP  2012/05/03

更新    2012/05/13

問題の抵抗は 7Wであるに対し 計算してみると
10.5Wの電力を消費していることになる。
これは 煙が出るのは 当たり前。
通常 25%くらいの余裕は見るんじゃないかな?
いくら民生用の 入門機でも......

でも オリジナルの回路で なぜこのような設計が
されているのだろう。
設計意図が 読めないまま とりあえず この抵抗を
18Wの抵抗に交換することにした。


現在 抵抗の到着待ちです。


余談ですが B電源から トランジスタ用の13Vを
取り出すんですね。いくら 入門機(低価格機)でも
設計方針がすごい。

top