WELZ製 直流安定化電源装置 RS−3100 をメンテナンス

2018/10/16

先日、長く愛用していた安定化電源装置(スイッチング式)が壊れ、今回代替品として ジャンクながら WELZ RS−3100 (13.8V 30A)を入手しました。
入手時点の情報は

・電源は入る。
・詳細は確認していない

というもので ジャンク品として売られていました。

早速 電源を確認してみると DC OUTの電圧が 8.6V 程度と定格の電圧と違いましたが、煙が出たりしないため なんんとか面倒を見てみることにしたものです。

しばらく愛用してきましたが トラブル発生

先日、突然 トランスが うなりだし ヒューズが切れ 電源が落ちるトラブルが発生しました。

原因は 冷却ファンが 回らなくなり 内部温度が上昇。(ケースがやけどするほどの高温になった) 整流のブリッジダイオードが焼損しました。
幸い ほかに被害はありませんでした。

ブリッジダイオードは 250円程度で 上位規格のもので外形が同じダイオードが 秋月電子にあります。
冷却ファンは 特殊なモーターがつかわれていたため 制御回路ごと撤去。
デスクトップPCの電源ユニットに使われていたファン(90ミリサイズ ・ジャンク箱出身)が ねじ穴の位置がぴったりでしたので交換。
ファンの電源の取り出しは 制御回路の電源のところにつないでは いけません。ここは 30Vくらいあります。

PC用電源ユニットのファンは 冷却効果 抜群!  ちょっと 音が気になりますが。

                                 2019/10/08 更新

トランスの2次側から 放熱器にあるブリッジダイオードの半田付けが劣化したのか取れてしまったので修正しました。

でも おもしろくないし フロントパネルが寂しいので 手持ちの電圧計と電流計をつけてみました、

これで無事復活。

ファンは 放熱器についているサーミスタで温度を検知して回り出す仕組み。
しかし、サーミスタを半田こてで加熱しても回り出さないため調べます。

トランスの2次側の半田付け劣化

30Aの電源ですが 手持ちの電流計が20Aなのでこのままで.......

外部にシャント抵抗(銅線?)をつけて 測定電流を拡大することもできるが 深追いしないことに。

これで ふたを閉めて しばらく負荷をつないでテストしてみます。

交換したパーツたち、

基板に接近して パシャ!

パワートランジスタは異常なし

回路から切り離して、テスターで 確認するも トランジスタは異常なしと判断。

基板上には 電流制限の調整用と 出力電圧の調整用と思われる 半固定VRがある。電圧調整のVRをゆっくり回してみると出力電圧に反応がある。
13.8Vに調整できた。
元のオーナーが 何らかの理由で電圧を変えたのでしょうか?

この基板がファンの制御基板です。写真では見にくいのですが 一部変色しています。
電解コンデンサの周辺が黒く色が変わっていました。

よく見てみると 抵抗が1本 焼けている。
3端子レギュレータ 78L15 の出力側に電圧が出ていない。

さっそく このあたりのパーツを交換。

空冷ファンが回らない