今回 使うことにしたのは 初挑戦ですが 「カシュー塗料」です。
これが 悪戦苦闘でした。

マニュアルに出ていた塗り方

@ 塗装する表面を 平らに研磨
  紙ヤスリで 表面を平らに研磨します。そのとき はみ出したボンドや 板の継ぎ目の段差が無いようにしました。  
  この作業に 半日。
A 次に カシュー下地2号を塗る
  「カシュー下地2号」を 「カシューシンナー」で 30%くらいにうすめて 刷毛で塗りました。とくに 板の切り口は重点的に塗り込みました。
  私の場合,カシュー下地2号は 750g缶を 半分程度使いました。カシューシンナーは 刷毛塗り用のものを選ぶそうです。

ユニットを取り付ける

National EAS-16PX280A で スピーカシステムを作る

B カシューサーフェーサを塗る
  次は カシューサーフェーサを塗ります。色は この後の仕上げの色に応じて 黒 と 灰 があります。私は 黒を塗りました。
  これも 先ほどと同様に,カシューシンナーで希釈してから塗ります。2日ほど乾燥させて 同様に平らになるように サンドペーパーで研磨しておきました。
  下地2号のような強烈なにおいはありませんでした。でも臭いので 換気にはご注意。

最初に下地を塗ってから もう2ヶ月が経過しています。

C カシュー塗料 「朱」を塗る
  カシュー塗料 朱 を カシューシンナーで薄めて 塗ります。一回で終わらせようとしないで 塗った方が たれたりしないのでいいですね。

さらに1週間経過。

D ここで模様塗りに挑戦
  塗料の販売HPに 模様塗りについて説明されていたので挑戦してみます。
  まず「たんぽ」を作ります。ウエスに 5o〜1p位の角がある木片を入れたタンポをつくると説明されていたので 1pの木片を20個くらい入れたタンポを作りました。
  塗ってみてわかったのですが 1pでは 大きすぎるようです。もっと小さなもののほうがいいみたいです。5oが正解かな?
  カシュー 黒 2に対して カシュー こげ茶 1の割合で混ぜ 刷毛で塗った後すぐに 先ほどのたんぽで拭き取り 模様をつくります。
  これが 口で言うのは簡単ですが 難しい!!!!  やっぱり 職人の技です。 素人には ...........
  一面を黒く塗って タンポで拭き取って模様をつけるのですが はじめに塗ってあたりはもう乾き始めていてうまくいきません。
  カシューシンナーで 薄める割合が大事なのかもしれません。
  写真は 室内ですが もちろん 塗装は外でしました。マニュアルでは ほこりのない室内で作業せよと書いてありますが 素人にはそんな場所ないです。
  無理!せめて 風の無い日に作業するのが 精一杯です。ハイ

あっという間に2年が経過。やっとサランネットに取りかかります。
注文したのは 

コイズミ無線

【 商 品 番 号 】B-3611
【 商  品  名 】B-3611(ベージュ・95cm幅)
【 価 格 (税込) 】1,890円
【  数   量  】4
【  小   計  】7,560円

ネットは 結構なお値段です。もっとも 手芸店で布生地を m売りで購入する場合も 結構なお値段ですから 仕方ないですかね。
ネットをつけないで 2年間音楽を楽しみましたが ほこりがスピーカユニットにたまり,ユニットにたまったほこりを掃除するのも 大変です。

さらに10日間経過。

E 乾燥させて 表面を研磨
  この段階で さらに1週間程度放置してから 目の細かい (#800)ヤスリで 塗装面を研磨し,平らにならします。研磨した部分が 白くなりますが 大丈夫です。次の工程のために 研磨した時にでるゴミは きれいに拭き取っておきます。
F カシュー 淡透 で 仕上げ塗装
  カシュー 淡透 の缶を開けてみて 意外でした。透ということで 色は 透明に近い色を想像していましたが 違いました。この塗料を カップに必要量を移し カシューシンナーを加えて よく溶かします。
  塗料が水飴のようになっていて なかなかシンナーとなじみませんでした。
  ここは ゆっくりとかくはんして シンナーを溶かし込みます。刷毛で塗ると 先ほどの白っぽくなっていた研磨のあとが,つやのある状態になりました。

2011/03/27  更新    

2011/03/11 の 東日本大地震。でも オーディオシステムの被害は 最小に抑えられました。オープンデッキが2台落下したという話も聞こえてくる中 私のオープンデッキは無事でした。

水道の断水・・・・1週間で 復旧
          毎日 給水所にポリタンクを持ってならぶ。初日は 3時間待ち。
停電・・・・・・・・・・3時間で 復旧。 意外と早かった
鉄道・・・・・・・・・・JRが 不通。  復旧したのは 4月中旬だった
道路・・・・・・・・・・あちこちで 不通。 国道の橋が復旧工事中の箇所あり
ガソリン・・・・・・・どこのスタンドでも給油できず。たまたま通りかかったスタンドで給油できたが偶然。周りの友人は給油できない

スピーカユニットを 取り付けます。
ツイータが リベットで 本体に取り付けられているので リベットが 当たる部分を 少々ザクリを入れないと がたついてしまいます。
ねじ止めは まず下穴をあけ 付属のねじで 慎重に締め付けます。
なれた頃に トラブルが起きます。ドライバーで コーン紙に穴をあけてしまわないように!

スピーカボックスに乗ってるのは 製作した MP3プレーヤ(アンプは管球式)です。出力1W(出力管は6Z−P1シングル)ですが 十分です。

また スピーカーユニットの金属フレームをアースする線を引き出しました。
接続は,フレーム本体に直接半田付けや,接続するために何か加工するのは歪みなどの影響が出るおそれがあると思い やめました。代わりに,半田吸い取り線を フレームとBOXの間に挟み込み,アース線を接続しました。

ここで 製作したBOXの塗料のシンナー?のにおいが完全に取れるまで 倉庫で放置することになります。前回の塗装の感じでは およそ1ヶ月くらいでしょうか。

     システムA
左の白い枠は サランネットを張るためのものです。
これから 枠を塗装予定です。

このスピーカユニット EAS-16PX280A は,松下電器製の10年ほど前のブラウン管式テレビに搭載されていた 16センチスピーカです。そのため 防磁になっていて インピーダンスは6Ωで 軸のずれた2way構造になっています。正式な製造メーカーは 「松下電子部品」です。
これが コイズミ無線の通販で 1580円で 販売されていました。
このユニットは web上での 評判は最悪ですが このユニットを使って 自作してみることにしました。


吸音材を入れる

ここが大変だった!
この塗料が くさいことくさいこと。半端じゃないです。塗ったあとも 塗装が乾いても 2〜3週間は 室内には スピーカBOXを入れることはできませんでした。
においが無くなるまで 外に置くか におっても問題ない物置などにおく必要有りです。ご注意ください。
乾燥後 サンドペーパーで表面を 平らに研磨して 次の工程です。

これが スピーカの配線です。

設計・組立

現在の愛用システムは Technics リーフツイータ・ホーンスコーカ・38センチウーハーを使った マルチチャンネルシステムです。
これを 諸事情により フルレンジのシステムに変更したくなり 今回の計画となりました。
片チャンネルに 4ユニットを使い 直列接続と 並列接続を組み合わせ インピーダンスを6Ωにしました。
ですから 合計8ユニットを使うことにしました。
また スピーカのフレームを 接地(アース)すると 良い結果が得られるとの情報がありましたので 接地端子を設けることにしました。

材  料

こんな 手書き図面で 2枚のMDFの板取りを決めまして......

パネルソーで カット!  ホームセンターで 1カット¥100也  下手すると板の値段より高くなるかも。
そうそう このスピーカ EAS-16PX280Aは 裏板でふさいだ密閉型の箱より 裏を開放した方が いいみたいです。私は 少し裏板をつけてみました。半解放かな?
裏板は,全部外しました。裏板があると 低音の歯切れが悪く,中高域の音が前に出てきません。
カットした板を ボンドで接着。これで 1週間ほど放置。

基本計画

こんな具合に もとあった裏蓋を のこぎりで ギゴギコギゴ。
やっとの思いで 裏蓋を撤去。(写真左)
その後 改めて吸音材を入れて 試聴です。

やった。想像していた音が出ました! 大満足の音です。

このように 比較試聴したシステムのちがいは スピーカBOXだけ。再生したCDも 音量も 同じ。もちろん スピーカユニットも同じです。
さて 試聴した結果ですが、.........
再生したのは レーモンルフェーブルオーケストラ シバの女王。最初の出だしのベース音だけで エッ! というほど 音が違いました。
Aは ゆとりのある 深みのある音がでているのに Bは それが感じられません。
そこで BのスピーカBOXに まだついている 裏蓋(2/3程度の 面積をふさいでいる)を 全面的に撤去してもう一度 比較試聴してみます。

まず BOXの材料ですが 以前にもつかった MDFボード(3×6版)で 厚さ15oのものを使いました。値段は 近所のホームセンターに聞いたら 在庫がなく取り寄せになるとのことでしたが 一枚1500円位でした。(正確には忘れました)
吸音材は,グラスウールを使おうかと思ったんですが,かゆくなるのでニードルフェルトと呼ばれる吸音材にしました。これは ○○無線では 結構高価ですが 3人くらいで分けるなら ヤフオクで購入するとお得でした。10m巻きのロール単位ですので 数人でまとめて購入すると良いと思います。今回は 3人で製作していますので バッチリお得です。
板の接着は 速乾性の木工ボンドを使いました。ビスは使用していません。

購入したスピーカが入っていた段ボール箱の表示です。

パーツa@や 製造会社名が 表示されています。
 番:EAS-16PX280A
入 数:12
INP:6Ω
INPUT :7W
製 造:松下電子部品

塗装工程
サランネットを張る
音だし

製作開始 平成20年9月  最終更新 平成23年 3月27日

準備しておいた吸音材を入れます。吸音材は 「ボンドG17」という 接着剤を 少し塗って 接着しました。

別バージョンも同時進行中!!

塗装前

下地塗装→研磨→サーフェーサ処理→研磨の状態

サランネットの色を検討中です。

カシュー 朱 を塗る → 研磨

アース線の処理。
考えた結果,半田吸い取り線を使いました。

模様塗り

研磨後 仕上げ塗り

試聴結果

試聴したシステム

ソース アンプ スピーカBOX 裏ぶた 吸音材
システムA Pionner CDプレーヤー LUXKIT A3500 (6L6GCに変更) 写真A なし あり
システムB Pionner CDプレーヤー LUXKIT A3500 (6L6GCに変更) 写真B あり(2/3程度をふさいでいる) あり
システムB

裏蓋をはずしてみて