SONY AIR-7を修理する

電即納については こちらです。

先日 某オークションで ジャンク品ではあるが AIR−7 という 20年くらい前のラジオを入手した。

調査の結果 やはり SQLのVRが不良と確認しました。
基板から 取り外し カシメをとり VRを解体し VRの抵抗膜と 摺動子を清掃しましたが そのときは直るのですが すぐに 不良になるという現象を繰り返しています。3日からかいましたが,
ダメでした。
以前と同様に 修理することを考えていましたが ちょうど 「ジャンク」のAIR−7を入手しましたので ここから部品を外すことにします。
ついでに いままで付いていなかった「EXECUTE」のボタン部分も移植して 残りは ジャンクとして Y!オークションに出品してしまおうと考えています。

VRを解体した写真も撮りましたので 後日UPします。

話は違いますが このAIR−7ですが 仕向地別で このようになっているそうです。

   AIR−7 ・・・・・ Canadian Model / AEP Model / E Model / UK Model
              AEPモデルには 2タイプがあり
              AEP−1 Model 3Band AIR,AM & FM
              AEP−2 Model 4Band AIR,PSB,AM & FM
              (PSB  Public Service Band)
   AIR−8 ・・・・・ US Model
                                       サービスマニュアルより

サービスマニュアルを D/L出来るサイトがあるのですが 有料のサイトなので 諦めます。ほんとは ほしいですね。


                                       21/08/19

なに?それ? という人も多いと思うが  このラジオ 大手から発売された 航空機のパイロットと 航空管制官の無線通信が受信できる ラジオ なのです。
もちろん ふつうのAMやFM放送も受信できます。
一般のラジオ放送を受信するラジオと違った 特殊な物だったのですが 結構売れたそうです。
海外では 同じラジオを AIR−7や AIR−8 という商品名で発売していました。ただ 海外向けは さらに PSBバンドという 144−174MHzが受信できるようになっていました。
日本向けの AIR−7も 中身は海外ものと全く同じで 切り替えスイッチが PSBに回らないように 邪魔するねじがつけられていました。(プリント基板上に 受信機能を停止しておくように 抵抗(ジャンパー線だったかな?)がついていました。
もちろん ユーザーはお約束で 切り替えスイッチのところのねじを1本外し 抵抗を1本外すことになるでしょう。
(PSB = Public Service Band)

手持ちの 似たような VRと交換して テストすると 問題なく動作しました。
さあ あとは 壊れていたVRを どうするかですね。
VR自体を 分解して 修理を試みるか SONYから 保守パーツを手に入れるかですね。メーカーにストックがなさそうなあ予感。

では 分解。外すべきねじには マークがついてます。これは 親切ですね。問題の 音量調節のVRが見えるところまで 分解していきます。
ここで テスト。音量調整VRの端子にさわってみます。これで SPから ぶうううん と音が出てくれば AF回路は 動作していることになります。結果は 大きな音が出ました。
では VRの 1と2の端子をショートさせてみると 大きな音量で 音が出ました。VRの抵抗を測ってみたところ,2番端子が openになっているようです。
音量調整のVRの不良と 故障箇所が特定できました。
以前,別の無線機(icom製 IC-2300)を修理したときも 今回と同じような構造のVRが 不良になっているケースがありました。

さて 当時私もこのラジオを持ってましたが 飽きて 手放してしまいました。いまになって もう一度ほしくなり オークションを物色しましたが これが結構高値で取引されてるんです。
ちょっと いたずらするのに 2万円を超えるような値段では手が出ずに見ていたんですが この度 めでたく 私の希望の価格以内で 購入できました。(5500円)
もちろん この値段には 理由があります。

1 ジャンク品である。(動作しない)
2 電池の液漏れによるあとがある。
3 ボタンが1つ無い

と いうことだったのですが 思い切って購入しました。

早速 現状を確認する。
電池を入れて 動作を確認すると全く動作しない。

これは 液漏れによる電池の接触不良であることが判明。各金属端子を 丁寧に磨きます。とりあえず これで 電源が入った。

AMラジオを受信してみる。周波数を 594kHzにすると 受信ランプが点灯。おおお 受信回路は 生きてる。
音量をあげても 音が出ない。というか スピーカーに耳をつけると かすかにラジオの音がする。
でも 音量調節にはまったく反応しない。
 

おもわず 買ってしまった。
探してるときは 見つからないもんですね。
オリジナルは たしか20kΩだったと思います。今回のものは 5kΩですが使えるんじゃないかな?
これだけあれば 一生困らない? .......

液晶に PSB が 表示されてます。周波数も 152MHzを表示してます

切り替えスイッチが「AIR」の左までまわるでしょ

19/09/02 更新

無料で AIR-7のサービスマニュアルをダウンロードできるサイトの情報をいただきました。ありがとうございます。
解像度も申し分ありませんね。こちら から 機種名をいれて検索するとでてきます。

こちらのサイトについて konは 一切保障しませんので 自己責任で。


                                 24/6/16 更新

改造方法は こちら をご覧ください。

マニュアルは 英語版ですが こちら

SONYから 回答が来ました。

生産中止から 年数が経過しているため 部品の供給は終了しているとのこと。
やっぱり.....  生産終了は いつだったんだろう? 販売終了じゃなくて 生産終了? .....

そうなると,この部品を何とかしなければなりません。ALPSで 似た標準品(受注生産だそうです。)があります。違いは
抵抗値(ALPSは10kのBカーブ)と 軸の形状です。抵抗値は どうでも良いとして 軸の違いは困ります。そこで
ALPS製を分解して 軸を 純正品のものと交換してしまおうと思います。本日 発注しましたので できたら UPします。
(別情報:若松に これまた似たVRが 安く出てます。でも 軸の形状が異なります。)
                                                       19/08/21

ALPS電気から 回答が届きました

受注生産の 可変抵抗器の納期が 9月1日と回答されました。
このパーツを使って AIR−7のNGパーツと「2個1」方式で 純正のパーツと同じ?ものを作ろうと考えています。
はたして うまくいくか?!



                                                    19/08/24

ALPS電気から パーツが届きました

受注生産の 可変抵抗器が届きました。

上の写真が AIR7についていた 音量調整のパーツを分解したもの

下の写真が 今回発注した ALPSのVR。

軸の形が違うので ALPSのVRを分解し 軸を入れ替えることに挑戦します。
うまくいくといいんですが......


                       19/09/01 更新

こんな感じでしょうか?

 なんとか 2個1方式でやってみました。接合部分は 接着剤のお世話になりました。でも 細かい作業で 目がチカチカしてきそうです。

軸の部分と 緑のロック機構が AIR7についていた
オリジナルのパーツです。

あとは SCAN ボタンのノブ(というのかなあ)ですが これはあきらめることにします。
まあ スイッチを押せないことはないし あまり操作しないボタンですので。

以上 報告します。この報告が ごらん頂いた方の 何か参考になれば幸いです。

また すべて自己責任であることを 改めてご確認ください。

ALPSの使用したパーツについてのお問い合わせを度々いただきますので ここでお知らせします。 ALPSの RK097111T065 だったと記憶しています。 実際に修理してから 時間がたってしまったため まちがっていたらお許し下さい。

AIR−7の 修理に使えそうな 問題の可変抵抗が 2個で ¥500円にて 売られています。VRの軸も オリジナルと同じようにローレット加工されています。実際に同じかどうか確かめていませんが チェックしてみてください。

Y!オークションで 「ALPS ボリューム(可変抵抗) 5KΩ・シャフト伸縮」にて 検索してみてください。   

                               平成23年10月現在

AIR−7 その後.....

修理から はや2年。

愛用中に 次なるトラブル発生。今度は スケルチの不具合が 発生しました。
今回も 前回同様の VRの トラブルかと思いますが、時間ができたら 調査します。  21/08/16

ジャンクをもう一台入手。新たに入手した ジャンクのAIR−7も 音量VRが 不良。SQLは 無事だったので 移植。
ついでなので 不良の 音量VRを 修復することにした。

写真の 金属部品がポッチから外れて浮いている状態。
この部分を しっかりつけてやれば 修復可能。

接着剤のお世話になるしかないでしょう。接着剤のつけすぎには くれぐれもご注意を!

音量VRは これで 修復しました。

追加

無料で AIR-7のサービスマニュアルをダウンロードできるサイトの情報をいただきました。   ありがとうございます。解像度も申し分ありませんね。

こちら から 機種名をいれて検索するとでてきます。こちらのサイトについて konは 一切保障しませんので 自己責任で。


                                 平成24年6月16日 更新

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