SONY AIR-7 再び不具合.....AIR BANDだけ 受信できない

シールド板 2枚を 外し テスターで 信号を追うことに...

電源を入れたところ 今まで 無反応だった AIRBANDで スピーカから テストオシレータの音が出たのです。
テストオシレータは 108.00MHz AM 400Hz 30%変調にセットしてありました。

直ったのかな?

調べてみると VCOへ コントロール電圧が来てないようです。そこで コントロール電圧の元である DC−DCコンバータ部分を確認すると,回路図に示されている電圧と まあまあ相違なし。
D212のカソードで およそ25V ある。
しかし Q208のドレーンでは 数Vしかない。

あとは 基板からシールド板をはずして調べるしかありません。

初回  令和2年(2020年)4月26日

最終  令和2年(2020年)5月10日

2. PLL回路の VCOを点検
  
まったく音が出ないので 局発である PLL回路のVCOを点検した。
  スペアナで VCOの出力側をみてみると AM FM PSBは 信号を確認できるが AIR では信号の存在を 確認できなかった。
  そこで VCOに的を絞って点検してみる。
 まず VCOの2つのトランジスタの各電圧が回路図に示されている。
 測定の結果,異常なし。
 では VCOの制御電圧は というと なんか??
 この信号は LPFを通って PLLのICに行ってます。このICがもし原因なら 修理は諦めるしかなさそう。
 入手困難です。
 もう一つは この部分は バリキャップダイオード(いまは こう言わないのでしょうか?)に 高い電圧を与えるので DC−DCコンバータが使われています。このあたりも 点検する必要がありそう。

1 点検
   AIRBAND だけが 受信できない(ノイズもでない)ことかから BAND切り替えスイッチかと 疑う。
   BAND切り替えスイッチは 2回路4接点
のロータリースイッチです。
   バンド切り替えの信号が来ているところの電圧をみてみました。
   AIRBANDに切り替わったとき 左の回路図で およそ5V それ以外では0Vなところが 実際に電圧を確認すると それ以外のときに 0Vにならず 2Vくらいの電圧がある。
   そこで D4 を疑った。基板から D4を外すのは 大変だったので L11で 回路を切り離してみても 状況に変化がないことから D4ではない。
  次に BAND切り替えのロータリースイッチを外して点検するも 異常は確認できない。
  とりあえず 基板に戻して もう一度電圧を見てみると 今度は 正常になった。
よくわからないが ここは 直ったが 受信できないという 現象は 直らない。 
    

点検中の AIR−7

○で囲んだところが AIRBAND の VCO

左のDIP ICは PLLの IC(おそらく入手 困難?)

AIRBAND だけの不具合ということが ポイントか。

以前 修理して 使っていた SONY AIR−7 ですが 電源をしばらくぶりに入れたところ AIR BAND だけが 何の音もでないことが発覚しました。
以前の 修理については こちら を ご覧ください。

これは 直しておかないと.....ということで 調査開始します。


3. まとめ

   ということで 原因は このあたりの半田クラックかな。シールド板を外す作業で 基板を加熱したことで クラックが直ったようです。
原因を追及していないので 再発の可能性もありますが ここは 元通り組み立てることにしました。