ポケットラジオ (朝日電器 ELPA ER−C38FL)で航空無線を受信してみる

                                                                             令和5年1月23日

 

 

では あらためて....

発振コイルを少し伸ばして 受信範囲を 115MHz からになるようにしてみたところ 上限が 146MHzになりました。今回は これで良いことにします。


では トラッキング調整

受信周波数を エアーバンドの 下の方の周波数 (今回は 120MHzとした)にして SSGからも120MHz 400Hz 30%の AM波を出し、RFコイルを調整して 受信感度が(400Hzの音)が最大になるようにしました。

次に 受信周波数を エアーバンドの上の方の周波数 (今回は 130MHzとした)にして 同様にAM波を出し、アンテナトリマを調整し 受信感度を最高にしてみました。

写真に 肝心な部分が写ってませんが 110MHzあたりで ディップすることを確認しました。
ということは 少しコイルを伸ばせば いいあたりになりそうです。



余談ですが、ディップメーターなんて 化石になってますよね。
今回のものは いまから 30年くらい前に買ったものです。当時 サガ電子から 限定○○台生産販売みたいな感じだったように記憶しています。
ディップメーターにお出まし願うのも 久しぶりでした。

現状では、SSGの信号は受信できますが 実際の無線は ほぼ受信できません。
そこで 高周波増幅段のトラッキング調整をしてみます。

まず、RF段のコイルを巻き直しましたので これが 正しいか確認してみようと思います。
ディップメーターを使って エアーバンドに共振してるか見てみます。受信周波数を 118MHzあたりにして ディップメーターで共振周波数を見てみました。

空きスペースに組み込めるかです。早速 組み立ててみました。銅のテープを GNDにして 立体配線してみました。

もう一回組み立てれば、ちょっとだけですが スマートに組めるかな?

AM 局部発振コイル

あら! ICは 番号を消してある!

動作テストをしてみました。

SSGで 120MHzのAM変調波を出してみたところ 問題ないようです。

今回は LA1600というICを利用して IF(10.7MHz)増幅、AGC、AM検波をさせてみました。小さく組み立てるには 抵抗や電解コンデンサは 小型の物が必要です。
電解コンデンサは 耐圧が小さな物を利用するとか 抵抗に1/8Wを利用するとかです。
手元には、汎用のものしかないため一般的?なものをつかいました。電子部品をちょっと買いに行くといった FBな場所に住んでいればいいのですが。
 唯一 手元に 2SC1815より 小型で 2SC2458が ありましたので 使いました。

皆さんなら もっとFBな 回路や組み立て方を思いつくのでしょうね。ぜひ アイデイアを 聞かせていただきたいです。

CXA1191の音声入力のカップリングコンデンサ C24を を撤去。

(いま 思えば 残しておけば AMラジオが 生きたかも....)

B

4.実装

 

@

@ スペース確保のため 抵抗を 基板裏側に移動。

A 電解コンデンサの倒れる向きを 逆に変更。

B FM復調のためのディスクリミネータは FM復調は使わないと決めたので 撤去。

減速ギヤ機構

1 まず入手したラジオが動作しないことには始まらない。

  電池を入れて動作テスト。通常のラジオとして 問題ないようです。ロッドアンテナが折れていましたので 手持ちのものと 入替。

ヤフオクで 朝日電器 ELPA 製の ちょっと前(たぶん2015年くらい?)に販売されていた ER−C38FL AM/FMポケットラジオをジャンクですが入手しました。

このラジオは、昔ながら?の 回路構成で 局発はアナログ発振回路のラジオですが 受信周波数表示は 液晶表示で 周波数カウンタで表示しているとても ありがたい物です。

  受信周波数を変え、(オリジナルでは 76〜105MHz)を 航空無線の周波数(135MHz)あたりまでカバーするようにしてみます。

RF段のトリマコンデンサ

RFコイル

令和 5年 2月 1日(水)

これで 一区切りとします。

以上で 今回の記事はは 一区切りとします。

この調整の結果、ロッドアンテナで 交信が受信できるようになりました。
感度は 先日組み立てた クリコン + RJX601 よりは 劣るくらいでしょうか。

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5.トラックング調整 

音声入力ポイント

電源(3V)取り出しポイント

IF信号の取り出しポイント

組み込んで 配線してみた。もちろん 製作した部分と ラジオの基板は 絶縁処理をしてあることは 言うまでもありません。

番号不明のICですが

ちょっと思ったんですが.... 番号の無いICですが もしかして 裏返しになってる?? 基板から回路を追うと、CXA1191なら 1番PINとおもう場所が写真のように 裏返しについてるという仮説が つじつまが合います。
と言っても 基板から外してみるのは リスクが......

FM 局部発振コイル

RFコイル

10.7と表示あり。
ということは 10.7MHzのまま FM復調してるのかな。

A

基板裏に移動した抵抗

FM帯のフィルター?

ネジ3本をとると 蓋が開きます。回路構成は 思った通り?

機構部分としては ポリバリコンが 減速ギヤで チュ−ニングできるようになってる。

計画の概要図

3 AM化をどうする?

  さて ここまでで、受信はできるようになりましたが まだ 復調は FMのままです。現状でも 聞けなくは無いですが 納得できません。
  なんとか AM化したいです。


 検討 その1
 ラジオ用のIC  ミツミ LMF−501T を使ってはどうか?

 手元に このICがあるので やってみました。このIC単体で AMラジオは とてもよく聞こえます。が データシートによると 周波数が 3MHzまでとのこと。SSGで 10.7MHzの信号を入れてみました。
 音は出ますが 感度が悪いですね。まあ 当然ですね。ちょっと 使えないです。

 検討 その2
 トランジスタで、AM検波してみる。ダイオードで検波するより ちょっとだけ 増幅の効果がある?
 いろいろ 実験してみましたが ER−C38FL につないでみると やっぱりゲイン不足。

 検討 その3
 三洋のラジオ用のIC LA1600 を使ってみる。問題は 本体の収納スペースかと。
 

これは FM復調のためのディスクリミネータ。

10.7MHz

2 周波数範囲をエアーバンドにする。

  基板のシルク印刷をみると FMOSCというところがあります。このコイルを変更すれば良い。
 試しに コイルを伸ばしてみる

横軸は 5MHz/DIV です。10MHzあたりに 信号を確認できます。
これを取り出し、増幅して AM検波することになります。

検討 その1 その2 は ゲイン不足。

よって 検討 その3 で実験してみます。

使うICは 三洋の LA1600 です。

このICのフロントエンドは 短波帯まで使えるので問題なし。IF増幅は データシートでは 455KHzを前提としています。
予定では、ラジオの空いたスペースに入れるために ストレートで 周波数変換無しで 10.7MHzのまま AM検波しようと考えてます。

基板に実装した様子です。

4回巻きで試した

たぶん ここが1番PIN

ここまでで、検波方式が FM ですが 目標は 達成しました。

次は 検波方式をAM方式にします。さすがに IC内部の AM検波は使えないですね。検波だけ AMにならないかなあ なんて考えましたが。

調整は のちほど......

このICですが 予想では 1985年頃の ラジカセなどで使用された CXA1191 か そのセカンドソース と思います。
現在も 各社から 同等品も含めて 数社からでてますね。


次に RF段のコイルを作り直します。

周波数が 高すぎた!  170MHzあたりまでになった。

予想通り 周波数に変化があります。

でも 思ったほど 周波数が上がらないので まき直してみます。
線材は 0.5oの エナメル線(いまは エナメル線って言わないんですね。)

直径 3o 〜 3.5o 位の棒に巻くとよさそう。手元にあった 釘が ちょうど3o。

空芯コイルは 3つ うち2つはパラフィン?のようなもので固めてある。

こんな感じで テストしてみました。

SSGのAM変調波みごとに復調しています。音量も良さそうです。
FM用のセラミックフィルターですので 帯域幅が広めです。
選局もブロードで良いかもしれません。

この回路で良さそうです。スペースの関係で 定数の変更が必要かもしれません。

AM検波後のLA1600の音声電圧が小さいので 1石で増幅しようと考えてます。

まずは、バラックで組み立て(現代なら ブレッドボードで組むのでしょうが すみません。)です。

回路図の記号は JISに合わせてみました。まだ 慣れませんね。やっぱ 抵抗はギザギザが似合う?
まずは 10.7MHzのセラミックフィルターのあとを 信号が来ているかを スペアナで見てみる。

検討 その2 の実験中。AM検波回路としては動作している。(と思う) ゲイン不足。さらに増幅が必要。

周波数の可変範囲が 109〜139MHz で いい感じです。
微調整もできますので これでよし。

3回巻きで試した

オリジナルは 5回巻きのようです。